2010年度(第75回)日本オープンゴルフ選手権競技は17日、愛知県の愛知カンツリー倶楽部で最終ラウンドを行った。通算10アンダーパーの単独首位でスタートした藤田寛之は、前半で1つしかスコアを伸ばせないでいると、4打差の5位でスタートした金庚泰が4バーディを奪う猛追を見せ、藤田に1打差に迫る。また、1打差2位スタートの武藤俊憲も前半で2バーディを奪い、藤田と同スコアに並ぶ。後半、勝負強さを見せた金が3バーディを奪い、愛知カンツリー倶楽部のコースレコード65を更新する64をマークして、通算13アンダーパーでフィニッシュ。後を追う藤田は11、12番の連続ボギーを叩いて優勝争いから退くと、最後まで粘
りを見せた武藤も勝負をかけた最終ホールでダブルボギーを叩いて、金を捉えることができず、金の初優勝が確定した。2005年、2006年の日本アマを連覇している金は、赤星六郎、中嶋常幸に続いて3人目の両日本タイトルホルダーとなった。なお、アジアアマチュア選手権を制し、来年のマスターズ出場資格を勝ち取って注目を集めた松山英樹は、最終ラウンドも3つスコアを伸ばす会心のプレーを見せ、通算10アンダーパー。1993年の片山晋呉と並ぶアマチュア最高位の3位タイ入賞を果たし、ローアマチュアを獲得した。史上最年少優勝記録の更新が期待された石川遼は、スタートホールからショットに精細を欠き、前半で3つスコアを落とすなどこの日2オーバーパー。通算3アンダーパーで8位タイに終わった。
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