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競技報告
【3度目の優勝を狙う日本は、チームワークが鍵を握る】
大会前 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
宇佐美 祐樹
大田和 桂介
第10回ネイバーストロフィーチーム選手権が25日、千葉県の鷹之台カンツリー倶楽部で開幕する。本年から、競技方式が男子4名・女子3名の7名による3日間54ホール・ストロークプレーに変更となった本選手権。男子チームは、宇佐美祐樹(日本大学4年)と大田和桂介(日本大学4年)の昨年の日本アマチャンピオンと日本学生チャンピオンの大学生に、川村昌弘(福井工業大学附属福井高校2年)と加藤龍太郎(作陽高校2年)の高校生2名の4名で、2004年大会以来3度目の優勝を目指す。

チームを牽引したい宇佐美と大田和。このネイバーズが「今年初の大きな試合」という宇佐美は、「調子は悪くない」とホスト国優勝に自信をのぞ
川村 昌弘
加藤 龍太郎
かせる。「戦いなれた日本での試合。いい成績を残したいというプレッシャーももちろんある」とチームリーダーとしての責任を感じて明日の開幕を迎える。「鷹之台は、ティショットのグリーン周りが鍵」という宇佐美は、今日の練習ラウンドでアプローチに時間を割いて、最後の調整を終えた。「ホスト国で迎えるネイバーズは、負けられない戦い」そのためには、「チームが一丸となることが大事。日本チームの各自の実力はわかっているし、その力を充分に発揮できるようにしたい」と、話す。

宇佐美とともにチームのポイントゲッターとしての活躍を期待される大田和も「この試合は、男子チームだけじゃなく女子チームとともにホスト国優勝をしなければならない」と強い決意を語る。「メンバー全員が優勝するという強い気持ちでひとつになって、目標を達成したい」と宇佐美同様、チームワークの大切さを強調した。高校生2人にも「川村と加藤は、しっかりしている」全幅の信頼をよせている。大田和自身のプレーには「とにかくパット。距離も長くはないし、最後の勝負はグリーン上になる」とパッティングの調整に余念がなかった。昨年のネイバーズがナショナルチームデビュー戦となった大田和。2度目のネイバーズ開幕を明日に控え、「この試合で、韓国と台湾の選手、アジア地域の選手たちのレベルの高さを痛感した」。「この1年。あのときの悔しさを胸に、アジアの選手に負けないように練習を積んできたし、厳しいトレーニングも積んできた」と、明日の開幕を待ちきれない充実した表情を見せた。

昨年、日本アマで3位入賞を果たし、一躍注目を集めた川村昌弘。ノムラカップにも日本代表として出場するなど経験を積んで、ホスト国として迎える今年のネイバーズのメンバーに選考された。何事にも動じない冷静な川村は、明日の開幕を前にしても「自分はどの試合でも、パープレーが目標。もちろん、明日もまずはパープレー。チャンスがあれば、バーディを奪えると思うけど、まずはスコアを崩さないように」と、緊張とは無縁の表情をみせた。「まずは、打ってはいけないところに打たないこと。どこにホールが切られていても、グリーン中央を狙って…」と受け答えも飄々とこなす。それでも、最後には「昨年の国際競技で韓国の強さは充分にわかっている。でも、ホスト国として、コースの特徴はよくわかっているというメリットもあるのだから…しぶとくプレーしたい」と、口元を引き締めていた。

もう一人の高校生、加藤龍太郎は、この試合がナショナルチームとして初めての国際競技。「ナショナルチームメンバー、日本代表として出場するので、日の丸の重さというか、責任は強く感じている」と、話す。しかし、「責任は感じるけど、とても良い緊張。明日に向けて、とにかく良いコンディションを保つこと。そして、自分の力を存分に発揮したい」2007年にチームジャパン・ジュニアに選考されてから、3年を経てつかんだ日本代表の座。明日からの3日間、日本代表の誇りを胸に、精一杯のプレーを見せたいところだ。


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