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競技報告
【気持ちをひとつにして逆転に望みをつなぐ大田和】
第2日 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
「我慢の連続でした」開口一番、ため息とともにつぶやいたのは、イーブンパーでホールアウトした大田和桂介。3番ホールでティショットを左にミスしてボギーが先行するも、直後の4番で昨日まで苦しんでいた2メートルのバーディパットをねじ込み、9番も3メートルのバーディを決めて、前半を1アンダーパーで終える。「先にボギーが来ましたが、アプローチがグリーン方向に打てない位置で、ダブルボギーを叩いてもおかしくないピンチでした。そこをボギーで凌げたのが大きい」と前半のプレーを振り返る。

「ティショットの正確性が大切」という後半。大田和は残り9ホールも我慢のし通しだった。10番でティショットを左に曲げてボギー
を叩くと、12番もティショットを左のバンカーに打ち込みボギー。13番からは再三バーディチャンスを迎えながらも、悩みを抱える3メートルほどの距離を決めきれない。ようやく18番で3メートルを沈めてイーブンパーでホールアウトしたものの、表情は疲れきっていた。「綱渡りのラウンドでした。細い糸を必死につかんできた感じ」とため息交じりに答える。それでも、明日の最終ラウンドに逆転優勝の望みは捨てていない。

「最後まで諦めない強い気持ち。それが大事です。チーム全員が逆転を信じて、ひとつになること。ゴルフはどれだけ差がついても、最後の1ショットまで結果がわからないのですから」チームメイトだけでなく、自分自身も鼓舞していた。

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