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競技報告
【69をマークしてチームに貢献した川村】
第2日 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
この日、日本チーム唯一のアンダーパーをマークした川村は、ホールアウト直後、「僕らしくないプレーでした」と苦笑いを見せた。1番で4メートルを決めると3番では5メートルを沈めてスコアを伸ばし、「出だしから良い感じでスタートできました」と話す。しかし、4番からの3ホールのバーディチャンスを逃して迎えた7番パー3でピンチが訪れる。ティショットをグリーン左に落としてベアグラウンドからのアプローチもグリーンに乗らず、3オン2パットのダブルボギー。1ホールで貯金を使いきってしまった川村だったが、8番で3メートルのスライスラインを決めると、9番では8メートルをねじ込み、前半を34で終える。

このまま良い
流れに乗りたいところだったが、10番でティショットを右の林に打ち込んで、今日2つ目のダブルボギー。直後の11番でバーディ。14番パー5でボギー。15番バーディ。18番で2メートルの下りのラインを沈めてイーグルと、この日1イーグル・6バーディ・1ボギー・2ダブルボギーと出入りの激しいプレーとなった。

「スコアには満足しているんですが、内容は…」と首をかしげるのも、「パーを積み重ねるゴルフ」が身上の川村なら納得がいく。波乱万丈の1日となった川村がキーポイントに上げたのは、15番ホールだった。14番パー5で50センチのパーパットがカップを一回りして外れて、「僕にしては、珍しく自分のプレーに切れてしまった」精神状態を、「15番のパー3で同組の選手が2人ともピン方向に素晴らしいティショットを打ったのを見て、自分も良いイメージが出来て、前のホールのボギーを吹っ切れた」のが、最終18番のイーグルに繋がったという。

「昨日は耐えるゴルフ。今日は、攻めのゴルフ。明日の最終ラウンドは、この2日間の良い部分だけが出せるように。早いグリーンにビビッていては駄目ですよね。明日も60台を出します」飄々としてプレー振りで、気持ちを表情に出さない川村。明日は、そのクールさをかなぐり捨てて、ホスト国優勝を目標にがむしゃらにプレーをするつもりだ。

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