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競技報告
【イーブンパーで最後にチームに貢献した加藤】
第3日 競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi
ショットの調子が戻らないまま、第2ラウンドまで日本チームに貢献できなかった加藤龍太郎が最終ラウンドで溜飲を下げた。「今日もショットの調子は悪かった。でも、飛距離よりも方向性を重視して、普段より低い球でラインを出すイメージにして」スタートした加藤。

1番ホールは3日間連続のボギーとしたが、4番パー5でそのイメージがスコアに結実する。残り220ヤードの2打目を5番ウッドで放つと、見事に2オンし、イーグルを奪ったのだ。「会心だった」このホール以降は、9番でボギーを打ったものの、徐々にプレーに落ち着きが戻ってきた。後半12、13番と2メートルのバーディパットを沈めて、「初めて気持ちが前向きになっ
た」という加藤だったが、15番のボギーで流れを止めてしまう。

その後17番まで3連続ボギーを叩き、この日イーブンパーでホールアウトした。それでも、加藤にとってはこの3日間で初めての採用スコア。チームベストスコアタイで最終ラウンドで、実力の片鱗を見せた。「この3日間、最後までショットが悪くて」と、肩を落とす加藤。「僕自身、ナショナルチームとして初めての国際競技で、自分のショットを調整しきれなかったことに大きな責任を感じています」と、目を伏せる。3日間、苦しんだ加藤だったが収穫もあった。「第1ラウンドと昨日、同組でプレーした韓国のHan選手。昨年のアジアンアマ優勝でマスターズにも出場した彼のプレーを間近に見て、ショートゲームの違いを感じた。昨日の前半の31も普通にプレーして“なんでもないこと”のようにスコアを出してくる」とよい刺激を受けた。

2007年にチームジャパン・ジュニアに選考されて以来、一歩ずつ成長を続けてきた加藤が「良い経験になった」というネイバーズトロフィーをきっかけに、さらに飛躍することを期待したい。


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