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競技報告
【小平は「ナショナルチームでやってきたことは無駄ではなかった」】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
「凄い風・・・最終ラウンドにスコアを出さないといけないというプレッシャー・・・スタートでかなり固くなってしまった」と振り返る小平智。

「コーチからはパッティングはホールにジャストタッチの距離で打てといわれていて、その通りに打ったつもりでしたが・・・」これを決めきれずバーディを逃すと、「あの2ホールでホールにかすりもしないパッティングで。流れを悪くしてしまった」。12番では125ヤードのセカンドショットを7番アイアンで低く抑えた球で打つも、アゲインストの風に球はグリーン手前の池に入り、ダブルボギー。続く13番でも残り135ヤードもアゲインストの風を読みきれず6番アイアンで手前のバンカーに打
ち込みトリプルボギーを叩いてしまう。14番では3パットのミスで「気持ちが折れてしまって・・・何度も立て直そうとしたが、上手くいかなかった」。後半は2バーディを奪うも3ボギー・1ダブルボギーとスコアメイクもままならず、この日は10オーバーパーと大きくスコアを落とした。

通算12オーバーパーで順位も18位タイから53位タイに後退し、初めての世界アマは無念の成績に終わった。「対応力、判断力、全てにおいて足りなかった・・・こんな強風の中でプレーしたのも初めてだし・・・こんなに悔しい思いをしたのは初めて」高校時代には日本ジュニアで優勝を目前にして2位。日本アマでも決勝進出を果たしながらランナーアップに終わるなど、これまでも悔しさを味わってきた小平だが、初の世界アマでの惨敗は、想像以上に大きなしこりを心に残した。

今年は関東アマを制し、アマチュアながらチャレンジツアーで優勝するなど好調なプレーを続けていただけに、この世界アマにも自信を持って臨んできただろう。「雰囲気も含めて、想像以上に凄い大会だった。今までの派遣試合とも全然違っていて。1番のティインググラウンドでは、今までにない緊張もした。少しは成長した部分も感じられたけど、まだまだな部分が殆どだった」と、3日間の戦いを振り返った。

「でも、ナショナルチームで取り組んできたことは間違いがなかったと確信できたし、ショットの精度、アプローチ、パッティング、状況判断の正確さなど世界の凄さもわかりました。この舞台に立ったからこそ、そういうものを肌で感じることが出来たし、これをアジア大会で生かさなければ。早く練習がしたい」一歩ずつ成長を続けてきた小平。世界基準を身を持って感じた世界アマが更なる飛躍の糧になる。


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