トップと1打差の3位。絶好のスタートを切った山下俊憲(六甲国際)は、最終ラウンドを前に「自分の持ち味は攻めのゴルフ。思いっきり攻めて優勝したい」と、意気込んでいた。しかし、その強い気持ちが裏目に出たのか前半からショットがまとまらない。スタートの1番をボギーとすると、3、5番ではダブルボギー。この後も6、7番と連続ボギーで優勝争いから後退してしまう。ショットが荒れた原因は、「身体の調子が良すぎて、クラブが振れすぎて左へのミスばかり」というから、ゴルフは難しい。山下のこの日初バーディは8番までお預けとなってしまった。「8番のバーディでようやく落ち着けました」という言葉通り、後半は17番までパーを積み重ねる。そして迎えた最終18番。ここでバーディを奪い、通算6オーバーパーで2位タイ入賞を果たした山下だったが、2位タイという成績には満足できず、悔しさ溢れる表情を見せた。「昨年大会のリベンジを果たしたかった。優勝したかった。残念です」搾り出すように悔しさを吐露する山下。優勝したいという強い気持ちを隠さず、来年の雪辱を誓っていた。
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