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【奥田靖己には悪夢の17番トリプルボギー】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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10番ホールからのスタートで16番まで3バーディと順調にスコアを伸ばしていた奥田靖己が17番パー4でまさかのトリプルボギーを叩き、貯金を吐き出してしまった。ティーショットが右ラフで2打目がグリーン左のバンカーに。「ラフがちょっと深かったので、グリーンに乗せるのは難しい状況でした。だから、左バンカーに入れて、そこから寄せてやろうか…という作戦でした」。というわけで、ここまでは想定内だったのだが、バンカーショットで想定外のことが起こった。スウィングを始めたところで雑音が。このホール、グリーン脇に速報板が設置されている。その係員が、ボードのスコアを入れ替える作業中にバランスを崩して、大きな音を立てて
しまった。
奥田は、この音にリズムを乱されてバンカーショットをホームラン。「あの直後は、脈拍が160、血圧が200ぐらいに急上昇したと思う」。おかげで反対側からのアプローチショットではグリーンに乗せられず、5打目も寄らず、パットも決まらず、でトリプルボギーの7となってしまった。「3アンダーパーでプレーしていて、さあ、これからというところだったので、奈落の底に突き落とされた感じもあったけど、そこから立ち直れたのが、まあ、今日の収穫でしょうか」
1番ホールにターンして3番パー3ホールでは、6メートルを3パット。この時点ではとうとうオーバーパーになってしまったが、8番パー5で2メートルを沈めてイーブンパーに戻すと、最終ホールとなった9番パー4では、奥田らしい粘りを見せた。ティーショットが右林に飛び込んで、2打目は出すだけ。残り100ヤードの第3打がピン右奥8メートルに。このパットを決めてのパーだった。
「あんなラッキーもあったから、1日のラウンドとしては、チャラということで気持ちの整理もつけられた。何があっても、結果を受け入れるしかないのがゴルフやもんね」
最後は、いつもの奥田節に戻っていた。
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