2011年度(第21回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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戦国時代に突入したシニアツアー続々と勝ち名乗りを挙げる勇者たち:塩原 義雄(JGAオフィシャルライター)
2011年の日本シニアツアーは7月のトータルエネルギーCUPで開幕し、全8試合の日程で行われている。
メインイベントともいうべき日本シニアオープンゴルフ選手権は、ツアー第7戦として開催される。ここまでの6試合を振り返ってみると、初優勝者のあまりの多さに驚かされる。

シニアツアーといえば、髙橋勝成、中嶋常幸、室田淳、尾崎健夫の「ビッグ4」が優勝をたらい回しにしてきた感があった。新たな流れが生まれたのは、昨年からだった。
植田浩史、室田淳、真板潔、湯原信光、髙見和宏、池内信治、加瀬秀樹、倉本昌弘、芹澤信雄、倉本昌弘。これは、昨年の全10試合優勝者を順に並べたものだ。なんと室田、倉本以外は全員シニア初優勝者であった。念願の初勝利を挙げて同ツアーでの戦いに自信を深め、今シーズンはさらなる飛躍の年に…と書きたいところなのだが、実情は、大きく異なっていた。

今シーズンの開幕戦を制したのは、かつての日本オープンチャンピオンで世界のレフティーと称されたこともある羽川豊だった。最終ラウンドにベストスコアの66をマークして前日までトップだった佐藤剛平をとらえて10アンダーパーで並んでのプレーオフ。その3ホール目で佐藤をくだしてのシニアツアー初優勝であった。
第2戦のファンケルクラシックでは、ツアールーキーの金鍾徳が第1ラウンドに63の快スコアをマークしてトップ発進すると、その後も68、69と着実にスコアを伸ばして通算16アンダーパーで、一度も首位の座を明け渡すことなく逃げ切った。これまた初優勝であった。第3戦の皇潤クラシックシニアは白浜育男。最終ラウンド3番ホールからの3連続バーディなどで5打差を逆転しての優勝だった。シニア3年目にしてつかんだ初優勝である。

初優勝者は、まだ続く。第4戦では、今シーズン当初、米チャンピオンズツアーにQT突破から参戦していたフランキー・ミノザが、日本のシニアツアーに転じて初優勝を飾った。最終ラウンド最終パー5ホールで第1打を左OBに打ち込みながら持ち前の長打力を生かして打ち直し後の第4打でグリーンをとらえてのボギーにしのいだのが大きく、三好隆とのプレーオフの末に得た初勝利であった。第5戦の榊原温泉ゴルフ倶楽部シニアは水巻善典。ツアー4年目の初優勝だ。並べてみよう。羽川豊、金鍾徳、白浜育男、フランキー・ミノザ、水巻善典。全員が初優勝である。従って、昨年の初優勝者の名前が、ここに登場することはない。

昨シーズンから今シーズンにかけて、実に12選手が初めての勝ち名乗りを挙げているのだ。シニアツアーは、戦国時代の真っただ中にあるといっていいだろう。

地元で連覇を目論む倉本と今季3勝目を狙う金鍾徳
金鍾徳・尾崎健夫・中嶋常幸 今シーズン第6戦の日本プロゴルフシニア選手権では、金鍾徳が2勝目を挙げた。
単独首位でスタートした最終ラウンド、前半こそ伸び悩んだが、勝負のかかった“サンデーバックナイン”で33とスコアを伸ばして楽々と逃げ切った。特に12番ホールからの3連続バーディは圧巻で、“金強し”をファンばかりでなく、出場選手たちにも強烈に印象付けた。賞金レース、平均スコアをはじめ部門別ランキングでも1位の座に金の名前が並ぶ。昨年までレギュラーツアーでの戦いを続けてきた。
その勢いのままにシニアツアーに流れ込んできた金鍾徳は、日本シニアオープンでも優勝候補の一番手と目される。昨年のレギュラーツアーでの金庚泰に続いて、今年はシニアでも韓国人選手のナショナルオープン・チャンピオン&賞金王の誕生となるか。
室田淳・友利勝良
ディフェンディングチャンピオンの倉本昌弘は広島県生まれで、現在は広島に居を構えている。地元での大会だけに、金の勢いを止めて、連覇を果たしたいところであろう。
さらに、今年は全米プロシニアで優勝争いを演じた末に1打差の3位となった室田淳(全米シニアオープンは17位タイ)、欧州シニアツアーにも11試合出場して勝負への拘りを忘れない友利勝良にも注目したい。

激戦が予想される優勝争いとは別に、レギュラーツアー時代から応援していた選手をじっと追い続けたり、自分と似た体格の選手のプレーを追って参考にするといった楽しみ方もある。シニア競技は、奥が深い。

白浜育男 羽川豊 髙橋勝成
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