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【ブーンチュ・ルアンキットが-4でトップタイ】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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昨年大会、初出場で優勝争いに顔を出してその名をちょっと知られるようになったブーンチュ・ルアンキット。1956年12月6日タイ生まれの55歳である。昨年に続いての2年連続出場で、第1ラウンドは4バーディ・ノーボギーと安定したゴルフで4アンダーパーパーの68をマークして絶好のスタートを切った。
昨年は優勝チャンスがありながら4位に終わっている。リベンジの気持ちを強く持ってのラウンドだった。10番ホールからスタートして最初のバーディが12番パー5。グリーンエッジ近くからのアプローチショットをあわやカップインさせるか…と思わせる10センチにつけてのタップイン・バーディであった。13番で連続バーデ
ィとした後、16番、さらにアウトにターンしての2番と、いずれもパー5ホールで着実にスコアを伸ばしていった。
「ボギーなしでラウンドできたのはラッキーだった。スコアカードの数字だけみると、危なげない内容だったように感じるかもしれないけど、実は、かなりグリーンをはずしたホールもあった。自分の印象としては、チップして1パットのパーというホールの連続だったような気がする。もちろん、ショットは悪くない。でも、絶好調というほどでもない。普通よりちょっといい、そんな感じかな…」
主戦場は、欧州シニアツアーで、今シーズンも9月に英国のウーバーンで行われたトラビスパーキンス・シニアマスターズに優勝し同ツアー通算7勝目を挙げている。最終ラウンドをトップタイでスタートし、通算9アンダーパー。2位に4打差をつけての快勝だった。「あの優勝以来、ずっと調子は維持できている。グリーンを外すにしても、寄せやすいエリアをキープできる状態で、逆方向に飛んでいってしまうことはない」
シニアツアーには、アプローチショットの巧みな選手が多い。もちろん、その1打も巧みにさばきはするが、さらによく観察すると、こうした選手たちは、寄せやすいところからアプローチショットをしている。今日のルアンキットは、まさに、このパターンであった。そして、このパターンでプレーできている状態を好調という。ルアンキットがいう「普通よりちょっといい」は、好調をキープしていると聞いておいた方がよさそうだ。
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