|
|
|
|
|
|
【2打差2位タイの芹澤は「チャンスはある」】 |
|
|
第2日
|
|
競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi |
|
|
互いに切磋琢磨するというのは、技量を磨くときに使う言葉だけれど、戦っている選手同士が、お互いの心意気やプレーぶりを感じ取って、暗黙のうちに励まし合い競い合うということがある。
芹澤信雄と室田淳は、この2日間同じペアリングだった。昨日も、そして今日も芹澤は「室田さんのゴルフに引っ張られて」という言葉を使った。そして室田も「芹澤くんがいいゴルフしていたので」という。もし同じ組で、なにかの空気感が生まれるとすれば、この二人は「いい緊張感でプレーできた」ことになる。
「お互いに、いいことですよね。自分のプレースタイルやショットの球筋は、室田さんと僕とでは、全然違うんですけど、そういういい緊張感
|
|
というのは僕のゴルフにも大きな影響がありましたよ」
10番からのスタート。芹澤は13番でボギー。その後15、16番でバーディを獲り、17番でボギーとイーブンパーで折り返した。
「室田さんは曲がっていたから…。僕のドライバーショットの球筋は、どちらかというと低めで、ランで稼ぐタイプ。室田さんは、その逆で、高い弾道で、キャリーで飛ばしてくるタイプ。この大会の狭いフェアウェイのセッティングでは(ポジションプレーが大事なので)、僕のほうが少し有利なのかも知れない。ドライバーショットでフェアウェイを捉えたのは、前半では5ホール、折り返しても4ホールありましたからね。室田さんの今日のティーショットとは逆(室田は、2、3ホール)になりましたね」
芹澤のドライバーショットは、絶好調だ。それに加えて「グリーンと相性が合う」と言っている。どの選手も今季のシニアツアーでいちばん速いスピード、しかもかなり複雑なアンジュレーションにカップは切られている。どの選手も苦しむ中で、芹澤のパッティングのタッチは合っている。
「(広島オープ開催時に出場していたときは)2グリーンだったのですけど、そのとき僕はここで63のコースレコード・タイを出したことがあるんですよ。だからイメージ的には、構えやすいんですよね」
後半に入って、1番、3番をバーディ。6番でボギーとしたあともすぐさま7、8番でバーディとして33。3アンダーパーの69で回り通算4アンダーパー。首位を走る室田とは2打差の2位タイとなった。
「室田さんといい刺激をしあっているといえば、僕がボギーを叩いた6番でチップインのバーディをしたあと、すぐに、今度は僕が7番でチップインのバーディ…ほんと、いい組み合わせですよね(笑)。明日も室田さんと組めれば…」
芹澤にとっても、この日本シニアオープンのタイトルは、是が非でも獲りたいタイトル。後半2日間に向けて「(優勝へ向けて着実に階段を登っていますね、という質問に)それは室田さんのほうが勝ちたいという意欲がいちばんあるでしょう」と言った。きっと、崩れそうになっても踏ん張っている室田のプレーに対する姿勢や熱意を感じ取ったのだろう。
「でも…。こういう大きなタイトルは、獲るのは難しいけれど、このコースは自分向きだと思っていますので、チャンスはあると思います」ときっぱりと言った。
|
|
その他の記事はこちら
|
戻る
|
|
|
|
|