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【水巻と真板は、ともにチャンスを生かせずに終わる】 |
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第4日
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競技報告:JGA 写真:Gary Kobayashi |
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昨年、所属の鳴尾ゴルフ倶楽部で開催された日本シニアオープン。地元優勝の期待に応えられず、倉本昌弘に優勝をさらわれ2位に終わった水巻善典は、密かに昨年とは逆に、地元倉本に一泡吹かせてやろうと目論んでいた。第3ラウンドを終えて首位と8打差。厳しいコースセッティングと雨のコンディションの中でなら、上位陣のスコアも伸びにくく、微かながらその思惑を達成できる余地が残っていた。最終ラウンド。水巻はスタートから連続バーディを奪うと4番でもスコアを伸ばして、前半で1アンダーパー。予想通り、上位陣がスコアを落とす展開で、よもやの一幕を演じていた。しかし、10番で2.5メートルのチャンスを右に外すと続く11番で1
メートルのバーディパットを右に押し出してしまう。この2つのミスが、水巻の流れを止めてしまった。「あの2ホールまではパットが左に引っ掛かり気味だったので…」と悔やむが後の祭り。13番で2メートルのパーパットを外した時点で勝負はついてしまった。「チャンスはありましたけどね…良い感じのゴルフが出来ていたのに」と表情を曇らせる水巻。「もうちょっとですね。チャンスは、あと5年。今回は、まず室田さんに先にいっていただいて」手の届く位置にいながら、2年連続での惜敗。残されたチャンスは、決して多くはないが、「来年こそは」という気概を見せた。
通算イーブンパーの5位タイに入ったのは、真板潔。日本プロシニアで痛めた体調は、個々2週間で1ラウンドしか消化できないほど重症だった。それでも、必死のケアに努めた真板は、最終ラウンドを首位と4打差の4位でスタートした。「最初にポンポンとバーディがくれば…」と逆転優勝への道筋を思い描いていた真板は、その思い通り1番でバーディ発進を決める。しかし、気温16度と故障を抱える真板には、厳しいコンディションとなった最終ラウンドでは、攻めたい気持ちとは裏腹に、ショットが安定せず、11番でダブルボギーを叩くなど、この日3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの74と2つスコアを落としてしまった。「ショットが悪すぎたよね。雨になれば、ショットメイカーが有利だから。ショットが悪ければ、こういうスコアになってしまいます。でも、この体調の中で良く頑張ったと思う。最後までよく堪えましたよ」と、万全ではない身体で4日間を完走した自分を褒めていた。
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