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【4日間集中力を切らさずにプレーするも2位に終わった芹澤】 |
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第4日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi |
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芹澤信雄が、出だし1番でバーディとし、さらに室田淳がボギーとしたとき、最終ラウンドの優勝争いは、緊迫感のある戦いが始まるなという空気が漂った。そして、芹澤が3、9番でボギー。室田とルアンキットも足踏みして、ともに通算4アンダーパーで後半の9ホールにさしかかった。
「雨がかなり降っていたので、スコアは伸びないとは思っていました。だから、昨日までは、“ともかくアンダーパーで”という目標を、今日は、“イーブンパーで良し”としようと修正して、我慢してプレーしたんですよ。ともかく1ホールずつ消化して、あまり日本シニアオープン、優勝という意識を考えるとプレッシャーを感じるので、1打集中を心がけました
」
確かに、芹澤のスコアが動いたホールは、4ホール。1番、バーディと3、9、17番のボギーだった。しかし目標設定のパープレーには2打届かず、この日74。その「ストローク差が、順位の差のようなものですね」という。
ラウンドを振り返ればきりがない。たとえば、接戦で迎えた17番でのボギー。傍目からは、あのボギーがなかったら、と思うけれど「いや、昨日までとコースコンディションのイメージは、かなり変わっていて、フェアウェイも雨でぬかっていて、僕のようにキャリーよりもランで稼ぐタイプでは辛いんです。もともとタメが降ると駄目なタイプなので…。17番のボギーは状況的に仕方ないわけですよ。それ以前にバーディをとれるゴルフをしていなかったわけですからね」と冷静に語っていた。
自分のプレーを終えて、最終組のプレーを見に18番グリーンサイドへと向かった。
「もう3打差で、室田さんの優勝が決まったなと思って、グリーンサイドへ、おめでとうを言いに行ったとたんに、あのシャンクのシーンでしょう。ほんとびっくりしました。鳥肌が立ちました。まさかプレーオフ? と、一瞬思っちゃいましたよ(笑)。それにしても室田さんのこの大会の優勝にかける思いは凄いですね。僕の収穫は、これだけ4日間、集中してまだできるんだ、ということが分かったことです」
芹澤は、ますますシニア選手として進化するに違いない。
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