10番ホールからスタートした金谷拓実(呉市立昭和北中学2年)は、いきなりバーディを奪い、12番でボギーを叩いたものの、「最初はよかった」という。ハーフターンした後も1番でボギーを叩いたものの、5番で2メートル、6番で1メートルのバーディパットを沈め、1アンダーパーとした。
ところが7番ホールから「ショットが暴れだし、ひっかけ」るようになった。7、8番こそパーで切り抜けたものの、9番でボギーを叩いてしまった。「70前後で回りたかった」金谷だが上がってみれば、ほかの選手もスコアを伸ばすことができず、パープレーの72は首位と1打差の2位タイにつけられた。
金谷には期するものがある。昨年の日本ジュニアゴルフ選手権競技は10位タイに終わり、「ほかの先輩方が最後は下半身だな」と話しているのを聞いて、走り込みをすることに決めたのだ。この1年間、毎日4~5kmを走り続けた。学校の授業が終わり、練習場へ行って打ち込みをし、練習が終わると自宅まで走って帰った。ただの道ではない。「自宅の周りは山ばかりなので、坂ばかり」と勾配のきつい坂を走り続けたのだった。
この1年間の走りこみをして、それが自信にもなったのだろう。目標は「優勝」と言い放つ。好位置につけられただけに夢も少し近づいた。気になる終盤のショットの乱れを調整して、第2ラウンドに挑む。
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