日本ジュニア初出場の猪狩広大(華川中学2年)が健闘を見せている。首位と2打差の10位タイに13人が居並ぶ混戦となった第1ラウンド。猪狩も1オーバーパーで10位タイグループにつけていた。そして迎えたこの日、10番ホールスタートの猪狩は11番でボギーを叩き、「ちょっとがっくりきました」と12番もティーショットを左の林に打ち込むミスで連続ボギーとしてしまい、出鼻を挫かれる。しかし、ここから猪狩の非凡さが現れる。13番はティーショットをバンカーに打ち込むながらも、深いラフからの3打目を3メートルに寄せてバーディ。「これで流れが良くなりました」と言う言葉とおり、14番も2打目を1メートル、16番(パー3)でもスコアを伸ばして、前半を1アンダーパーで終える。後半も5、6番でこの日2度目の連続バーディで69をマーク。通算1アンダーパーで3位に順位を上げて明日の最終ラウンドを迎えることになった。猪狩が今日のプレーで自慢に思うのは、「後半をノーボギーでプレー出来たこと。かっこいいです」と笑顔を見せる。明日の優勝争いに水を向けても、「そういうプレッシャーを考えずに楽しくプレーしたい。アンダーパーでホールアウトできれば、おのずと良い順位で終われるでしょうし」と飄々とかわす。首位を独走する田辺とは5打差。最後まで日本ジュニアを楽しめることが出来るか。
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