関藤直熙(福山市立駅家中学3年)は、この日5バーディ・2ボギーの3アンダーパー69をマークして、通算2アンダーパーの2位に浮上した。10番ホールからスタートした関藤は、まず12番でバーディを獲った。13番(パー5)では2オンを狙った第2打を左に引っ掛け、グリーン左のバンカーにつかまってしまう。ピンが左に切ってあったため、左のバンカーからは距離のない難しいバンカーショットが残されてしまった。そこで「まだぎりぎりを狙うことはない。5メートルぐらいに寄せればいい」と判断し、予定通りカップから5メートルのところに乗せ、2パットでパーに収めた。この冷静な判断がその後の流れを生んだ。15、17番とバーディを獲ってハーフターンし、後半は2バーディ・2ボギーのイーブンパーにまとめ、この日を3アンダーパーでまとめた。「前半3アンダーで回って、後半バーディを獲った後のボギーが残念だった」と振り返ったものの、まだチャンスは残っている。
ここのところ、ショットの調子はよく、前日もパッティングさえ決まれば60台のスコアが出る内容だった。もともとパッティングでは「入れたいと思うあまりいいストロークをしよう」とするタイプだったので、この日はストロークよりも「目標を決めて、そこに打つ」ように変えたところ、パターが入りだした。それがこの日の躍進につながった。
ただし「10番ホールからの3つのパー5でスコアを伸ばしたかったが」そのうち1ホールでしかバーディを獲れなかった。優勝を狙うには、この辺がキーになりそうだ。「もう1回60台を出して、優勝したい」と逆転を狙う。首位の田辺一成とは4打差だが、最終ラウンドは同じ組で回ることになる。直接対決で何がおきるかわからない。2人の優勝争いの行方に注目だ。
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