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競技報告
【松田は「歴代ワースト記録となってしまい申し訳ない」】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
「このままでは終われない」と悲壮な決意で第3ラウンドをスタートした松田唯里(福井工業大学附属福井高校3年)。昨日よりもショットに精細を欠きながら2番ホールで5メートル、3番ホールで7メートルのバーディチャンスにつけるなど、松田の思いが乗り移ったかのように必死のプレーを見せた。しかし、チャンスを決めきれないまま、5番でティーショットを左にミスしてボギーが先行すると、続く6番でも連続ボギー。7番でこの日最初のバーディを奪ったが、これがこの日最後のバーディになるとは、松田自身も思いも寄らなかっただろう。

12番まで幾度かスコアを戻すチャンスがありながらも、パットが決められずに迎えた14番(パー
18Hのバーディパットは惜しくも外れた
3)。ティーショットがグリーン右のカート道路で跳ねる不運もあってボギーを叩くと、15番では左ラフからの2打目を強い芝に力負けしてミスし、連続ボギー。その後は、暑さとプレッシャーから足元もおぼつかないほどに消耗しながらパーをセーブし続け、1バーディ・4ボギーの75でホールアウトした。「今日は、バーディパットは決め切れませんでしたが、ストロークは3日間で一番安定していたので落ち着いてプレーが出来た。とにかく、今日は最終ラウンドということもあって体力的に辛かった」と振り返る。その言葉通り、第3ラウンドの残り3ホールは、前後不覚になっているのではないかと心配されるほどに消耗していた松田。

「最後までスコアを出すことが出来ず、自分が代表になった試合で歴代ワーストの順位で終わってしまったことは申し訳ないし、日本代表としてナショナルチームの一員としても情けない気持ちです」と、日本代表として不甲斐ない自分に悔しさを募らせていたのは松田本人だったのだろう。その松田が18番で見せた2打目のショットは、本大会最高のショットのように見えた。そのショットに日本代表としての意地を感じさせたが、韓国との力の差は、どうにも出来なかった。

「韓国は強いと聞いていましたが、想像以上でびっくりしました。どの国の選手もシンプルなゴルフをしていた。それも高い技術があってこそ。ショットの精度、ショートゲームをもっと磨かないといけないと感じた。この悔しさを次に繋げたい」アジアとの差。それを埋めるためには、松田が想像する以上の努力が求められる。

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