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競技報告
【鬼頭桜はチャンスを決めきれず+2でホールアウト】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
今シーズン日本代表として2試合目となるネイバーズトロフィーの開幕を迎えた鬼頭桜。持ち前の飛距離もショットの切れも充分発揮したが、課題のショートパットが解決されず、ストレスがたまる第1ラウンドとなった。

1番組でスタートした鬼頭は、強雨の中で緊張のティーショットをフェアウェイ真ん中に運ぶ。2打目をグリーンオーバーさせ、下りのスライスラインとなる難しいアプローチを打つ直前に、競技が中断された。再開まで約2時間。チームメイトとリラックスしながらも集中を切らさなかった鬼頭は、このアプローチを寄せ切れなかったものの、見事にパーセーブしてピンチを脱する。

3番は65ヤードのセカンドショットを1
メートルにつけてバーディ。4番で30ヤードのアプローチを寄せきれずボギーとしたものの、打ち上げのパー3となる9番ではアゲインストの猛烈な風の中、5番アイアンでティーショットを1メートルにつけてバーディを奪う。このままスコアを伸ばすかに思われた鬼頭の苦難は後半に待っていた。12、13番と3パットのミスで連続ボギーを叩くと、14番ではフェアウェイ中央から100ヤードほどのセカンドショットをグリーンエッジとチャンスにつけらずにスコアを戻せない。

15番では135ヤードの2打目を9番アイアンで1メートルに乗せながら、このバーディパットはホールを半周して外れた。チャンスを決めきれなければ、すぐにピンチが訪れるのがゴルフの常。その通り、17番(パー3)ではティーショットを強い右からの風に向かって放ったが、「ちょっと力んでしまって」球は左サブグリーン手前まで流されてしまい、アプローチも寄せきれずボギー。

終わってみれば、2バーディ・4ボギーの74。2オーバーパーで韓国独走を許してしまった。「12番での3パット。1メートルぐらいのパーパットを曲がる前に強めに入れてしまおうと思って打ったのですが…。悔しいけれど…後悔はしてないけれど…」その後の言葉は飲み込んだが、確実に心にしこりは残ってしまったようだ。「イーブンパーではプレー出来たはずなのに。流れを悪くしてしまった」と、今日1日を振り返った。

過去の日本代表が苦しめられてきたOra CCのグリーン。鬼頭もこのグリーンの魔術にはめられているようだ。3日間でチームスコアをアンダーパーにしたいと考えている日本女子チームにとって、出足の躓きは痛い。天候が回復する明日に、鬼頭がどれだけスコアを伸ばせるかが、チームとしての目標達成、さらには韓国を脅かすための鍵となる。

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