HOME
International Championships
[国際競技]
競技会トップ
大会のみどころ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールサマリー
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
フォトギャラリー
大会の記録
国際競技日程

JGA National Team Official Supplier
MIZUNO
FOOTJOY
SRIXON
asics
ミズノスポーツ振興財団
国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。
第13回ネイバーズトロフィーチーム選手権
Men Women
男子 女子
Championship Reports
競技報告
【起死回生のイーグルで69をたたき出した柏原】
第1日 競技報告:JGA 写真:Yoshitaka Watanabe / Gary Kobayashi
今年の女子チームは笑顔が絶えない。スタート前に恒例となった円陣。そのあとには1日の健闘を誓ってのハイタッチ。その中心になってチームメイトを鼓舞しているのが柏原明日架(日章学園高校3年)だ。

スタートの1番では3パットのミスからボギー。7番でもティーショットを右の林に打ち込む。グリーンまでは140ヤード。目の前には枝が垂れ下がり、飛球線方向にはガードバンカーが口をあける難しいシチュエーション。柏原は低い球で枝の下を抜き、ガードバンカーもランで駆け上がらせるナイスリカバリーを見せたが、球はバンカーとグリーンの間のラフに止まった。

「悪いショットではなかったけれど、3打目地点に行ったら、
右足をバンカーに入れて打たないといけなくて…しっかりアドレスもとれない状況だった」と、この日2つ目のボギー。途中、チャンスはあったものの「フェアウェイの真ん中に打ったのにディボッド跡だったり…バンカーに打ち込んだら目玉になっていたり…」と前半は運にも見放されて2オーバーパーで終える。

スコアを大きく落としかねない柏原を救ったのは、これまで悩まされ続けていたというパットだった。「前半は12パット。本当によく耐えることが出来たと思う。パットで凌いで凌いで…」耐え忍んだ柏原にプレゼントが舞い降りてきたのは10番(パー5)だった。残り210ヤードのセカンドショットを5番ウッドで見事にグリーンオンさせると、下り9メートルのイーグルパットはきれいにラインに乗ってカップに沈んだ。「前半の2オーバーパーが1ホールで帳消しにできた。あのイーグルは、スコアももちろんだけど、メンタル面で大きかった」という。このイーグルで、それまでアイアンショットの距離感にも苦しんでいた柏原が11番(パー3)で「6番アイアンで距離がぴったり合って」1メートル、14、18番でもバーディを奪ってチーム首位スタートに大きく貢献した。

昨日、柏原は「韓国に勝ちたいとかではなく、自分は自分の課題をクリアすることを第一に考えたい」と話していたが、その課題がパッティングだった。「今日は18ホールで24パット。最近はパットの調子が悪くて…。今回代表でいいストロークが出来てパットに助けられて自信になった」と話す。昨年のジュニアオープンで日本女子選手初優勝の快挙を成し遂げ、現地でもそのクレバーなコースマネジメントに大きな注目が集まった柏原だったが、その後は周囲の期待に応えられない日々が続いた。

いつしか、本来の笑顔も見られず苦しみの海でもがく姿が多くなり、日本女子アマでは予選落ちを喫した。その柏原がネイバーズでは何か吹っ切れたかのように飛び切りの笑顔を振りまき、それに呼応するようにゴルフの調子も取り戻しつつある。その笑顔が2007年大会以来のチーム優勝を呼び寄せることになる。

その他の記事はこちら
戻る