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競技報告
【チーム唯一の高校生、佐藤太地が個人戦2位の活躍】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
佐藤太地(札幌光星高校3年)が、個人戦で首位のAaron Wilkin(オーストラリア)に1打差の5アンダーパーをマーク。日本チーム2位発進の立役者となった。

前半、佐藤は11番で4メートルのバーディパットを決めると、14番ではラフから100ヤードのセカンドショットをウェッジで1.5メートルにつける。迎えた16番。佐藤はこの日最大のピンチに見舞われる。ティーショットを右の林に打ち込むと、2打目がブッシュに。3打目もラフまでしか打ち出せず、5オン。トリプルボギーの危機に。しかし、1.5メートルのダブルボギーパットを執念でねじ込んでみせた。

佐藤にとって16番は「あれ以外は100点の出
ホールアウト風景
来だった」というように、この後の佐藤は圧巻のプレーだった。17番ではグリーン奥からのアプローチを直接放り込みチップイン・バーディ。後半も「こんなに調子が良いのは1年ぶりぐらい」というアイアンショットの冴えを見せてチャンスを演出。1番(パー5)で40ヤードの3打目を2メートル。2番で100ヤードを4メートル、6番(パー5)でも100ヤードのサードショットを50センチにつけた。8番は8メートルの下りのパットをジャストタッチで沈めてこの日7つ目のバーディ。終わってみれば、7バーディ・1ダブルボギーの67。個人戦2位タイの好スコアで、日本チームを牽引した。

今年、ナショナルチームメンバーとなった佐藤は、自国開催のネイバーズトロフィー、先月のスピリットインターナショナルに続いて代表3試合目に、「前回同様、緊張しすぎることもなく、良い緊張感でスタートできた」と、落ち着いた表情で大活躍の第1ラウンドを振り返る。

元々アイアンショットは得意だったが、今年に入ってから本調子ではなかったという。その不調の原因は、本選手権の練習ラウンドで気が付いた。「去年、アイアンショットの調子が良かった時と、今では何が違うのかを考えていたら、昨年の自分をふと思い出したんです。それまでは8割の力でコントロールして打っていたのに、今年に入ってから番手を1つ下げたりして、フルショットで打つようになっていました。それで、微妙なコントロールが出来なくなっていたんです」。この“8割”を実践できたのが、好スコアに結びついた。

しかし、佐藤は浮かれることなく冷静に、「今日は良すぎたと思います。それで、かえって気持ちをリセットできる」と、気を引き締める。「自分は元々、パーを重ねてチャンスをコツコツ決めて流れを作るタイプなので、明日も自分の基本に戻り、パーを重ねるプレーでチャンスを待ちます」と、昨年のアイアンショットを思い出したのと同様、自分本来のプレーを忘れずに第2ラウンドをプレーするつもりだ。


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