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競技報告
【16番の迷いからスコアを落とした小浦】
第3日 競技報告:JGA 写真:JGA
小浦和也(専修大学3年)は、1番で「理想的」と自画自賛するマネジメントで2メートルにつけてバーディを先行させると、2番でも180ヤードのセカンドショットを6番アイアンで1メートルにつけ連続バーディで幸先の良いスタートを切る。その後、1バーディ・2ボギーにスコアをまとめた佐藤は難しい前半で1つスコアを伸ばして凌ぎ、後半に臨む。

11、12番と2メートルほどのチャンスを決めきれなかったものの、13番(パー5)で確実にバーディを決めるなど、スコアを落とす余地はほとんど感じられないまま終盤に入ったかに見えた。しかし、小浦自身は、「14番のパッティングが信じられないほど切れたり、15番ではスウィン
グのテンポが速くなったり…途中、チャンスのパットも決まらずにイライラしてしまって…15番を終えてもっとスコアを伸ばさなくてはと…とにかくパットが入らなかった」と悶々としてホールを消化していた。

そのイライラが出たのが16番。2打目は残り220ヤード。ユーティリティーにするか5番ウッドにするか迷ったまま、5番ウッドで「中途半端なスウィング」でパーオンを逃し、ボギーを叩く。「16番は短いクラブでグリーン手前に運んで寄せてパーをセーブすればよかった。ここでパーを獲れていれば…」と悔やむも後の祭り。この迷いがきっかけとなり、17番(パー3)ではバーディを狙おうと力んだティーショットは大きく球の手前を叩くミスで打ち直しもグリーン手前のハザードに。結局このホールで4つスコアを落とした小浦は、最終18番(パー5)も4メートルのイーグルチャンスから3パットのパーでスコアを戻すことができず、75とスコアを落としてしまった。

「1、2番で難しいパットを決めることができて、良い流れでスタートできたのに…16番のボギーで自分で流れを悪くしてしまった」と、終盤のよもやの乱調に悔しさをあらわにする。第3ラウンドを単独首位でスタートした日本チームだったが、ムービングサタデーにチームスコアを落とし、7打差の4位に順位を落としてしまったが、「自分はショットの調子は変わらず悪くない。途中、イライラしないで最後まで落ち着いてプレーしたい」心の波を沈めて、明日の最終ラウンドで再び日本チーム浮上の原動力となれるか。


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