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競技報告
【最終ラウンドにエースの活躍を見せた小西】
第4日 競技報告:JGA 写真:JGA
18番でバーディを奪い
この3日間、パッティングに苦しめられてきた小西健太(東北福祉大学1年)が最終ラウンドにようやくグリーンのタッチを掴み好スコアをマーク。エースとしての活躍を見せて溜飲を下げた。

この日の初バーディは4番。これまでことごとく外してきた3メートルのバーディパットを沈めて、波に乗る。5番ではこれまでユーティリティーで刻んできたティーショットを「最終ラウンドなので、ドライバーショットで攻めた」マネジメントが奏功しバーディ。6番もアプローチを1メートルに寄せて3連続バーディを奪ってみせる。

7番でもティーショットをバンカーに打ち込むピンチを3メートルのパーパットを決めてスコアを守ると、「セカン
ドショットで池が絡むホールで難しい」という8番も無難にパー。前半で3つスコアを伸ばした小西は、後半も確実にスコアを伸ばす。12番で1.5メートルを決めると、13番でバーディ、14番でも4メートルを決めてこの日2度目の3連続バーディ。

16番はボギーとしたが17番で3メートルのパーパットをしぶとく沈めて「スッキリとして最終ホールに入れた」と、最後も1.2メートルを沈めてみせた。この日の小西は、7バーディ・1ボギーの66でベストスコアをマーク。「アプローチも寄ったし、なによりもパットが入ったことが大きい。ショットの調子は4日間とも悪くなかっただけに、パッティングでこれだけ変わるとは」と改めてショートゲームの大切さを痛感した最終ラウンドとなった。

大学進学後、さらに高みを目指して取り組んできたスウィング改造も「体の動きをうまく意識できるようなエクササイズに取り組んできて、ショットの調子も良い状態が長く続くようになった」と手ごたえを感じている。それでも、日本チームが4位に終わった本選手権は、「3日目にスコアを落としたことが響いた。スコアを伸ばさなければならないラウンドで確実にアンダーパーでプレーできるか。4日間オーバーパーを打たず、大切な日に6つ7つとスコアを伸ばせるようにならないと」と、チームとして、また小西個人としての課題も明確になった。

あと1年を切った世界アマに向けて、日本チームが上位に入るためには小西の活躍が必要不可欠。これまで取り組んできたスウィング改造を自分のものにするとともに、残り1年でチーム全員がどれだけ成長することができるか。小西、日本チームに残された時間は多くはない。

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