石渡和輝(中央学院大4年)が7バーディ・2ボギーの5アンダーパー67をマークし、3位タイにつけた。この日は10番ホールからスタートし、前半だけで4バーディを奪い、「流れが良くなった」と好調な滑り出し。後半は1アンダーパー35にまとめた。「全体的にパットが入った。自分の中ではいい感じで回れている」と好感触を得ている。
石渡が日本アマチュアゴルフ選手権競技に参加するのは2度目。前回の出場は一昨年。そのときはプレーオフ1ホール目でバーディを奪うことができずに脱落、マッチプレーには進めなかった。その悔しさは今も忘れてはいない。そして、昨年は出場することも叶わず、大学の1年後輩の杉山知靖の活躍(ランナーアップ)をインターネットで確認していた。その杉山の成績が、さらに石渡を刺激した。
2人はともに大学の近くにアパートを借り、練習に励んでいる。大学との契約で総成カントリークラブと千葉カントリークラブ・野田コースで練習することができる、恵まれた環境にある。石渡は日本アマに向けて順調に調整を重ねてきたが、1ヶ月前にティーショットが曲がり始めた。そこで「ショットを最後までバランスよく、振り切る」ことに専念すると、ドライバーが良くなり始めた。おかげで大会までにちょうどいい感じに仕上がってきた。
クオリファイング第1ラウンドで好スタートを切れたことで、期待は膨らむ。日本オープンに出場することができるメダリストも視野に入ってきた。だが、他の選手も同じように狙っている。そうやすやすと手に入れられるものでもない。まずは「1打1打集中してプレーしていきたい」とはやる気持ちを封印する。2年前の悔しさをばねに、成長を遂げてきた石渡のプレーがメダリストを手繰り寄せることが出来るか…!?
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