阿佐和典(皐月GC・天拝)がこの日1イーグル・5バーディ・2ボギーの67をマークして通算8アンダーパーでホールアウト。日本アマ初出場でマッチプレー進出を決めた。この日の阿佐は10番ホールからのスタート。前半で3連続を含む4バーディを奪って、一気に4つスコアを縮めた。昨日、66をマークして首位タイに立っていた比嘉一貴(日本パブリック協会)と松本将汰(東北福祉大)が思ったよりもスコアを伸ばせず、足踏み状態でいる中、阿佐は前半を終えて「メダリストを意識した」という。沖学園高校2年生、17歳の勢いで、このまま一気にストロークプレーの頂点を見据えた後半のプレーは、しかし、若さゆえの怖さも見せてしまった。3番で3パットの「ケアレスミス」からこの日初ボギーを叩くと、4番ですぐにスコアを戻した直後にボギーを叩く、乱調なプレー。「自分の未熟さが出てしまった」と嘆く3ホールのドタバタだったが、8番(パー5)のイーグルでそれも帳消し。「ミスをした後のリカバリーが上手くいった」という阿佐は反省と喜びの声を残した。
マッチプレーはプライベートや部活動でも全く経験がないというが、「自分には失うものは何もありません。チャレンジャーですから、悔いが残らないようにプレーするだけです。明日が楽しみです」と、最後のコメントも若者らしい潔さを感じさせる。
クオリファイング第1ラウンドも69と好スコアをマークしていた阿佐だったが、「アイアンショットが右に出るミスが多くて。昨日のホールアウト後の練習で、インパクトでローテーションを意識することで、ミスが減らせた」と、修正能力の高さも示して昨日を上回るスコアを叩きだしてきた。今日の反省を明日に活かし、初めてのマッチプレーを楽しめれば、本人も予想できなかった結果が残るかもしれない。
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