2014年度(第24回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
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Championship Reports
競技報告
【渡辺司は「ショットはひどい。パットに助けられた」】
第1日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Gary Kobayashi
倉本昌弘と同じ組でスタートした渡辺司も、10番ホールからスタートの前半で3アンダーパー。そして後半でも2バーディとして、5アンダーパーの67。3位タイで第1ラウンドを終えた。実は、10月17、18日開催のシニア後援競技の佐世保シニアで優勝している。それも2位に7ストロークという大差をつけての勝利だった。

「第1ラウンドを5アンダーパーで終わったときに、よし!行けるところまで行こう!って思ったんですよ」それが7打という大差となった。渡辺は、2009年大会のチャンピオンだ。それは、どういう気持ちで戦わなければ勝てないかを十分に知っていることだ。どんな試合でも、この大会に向けて、自分のゴルフや
テンションを高めていくには、取りこぼしてはいけない。「手を緩めないで行こう」という気持ちの裏には、それがあった。

佐世保シニアで「このショットの調子でいけば、終盤の試合で頑張れる」と語った。確かに、第1ラウンドは、気力と粘りが勝っていた。
「ショットは、ひどいもんですよ。たいしたことはない。でも、パッティングに助けられました。バーディだけでなく、パーで凌がなければいけない場面でも、よく入ってくれました。まあ、これもひとつのゴルフのカタチだからね。ただ、このままのショットのレベルだと、4日間は無理だから、いまから練習して調整しますよ。もっとアイアンの精度を高めないと…」と、練習場へ走っていった。

「それにしても、倉本さんは、よくしゃべりますねぇ。僕も喋るほうなんですけど、たぶん、今日は、僕の5倍は話しましたよ(笑)。それに元気!僕たち、早朝7時30分のスタートだったんですけど、寒いんですよ。ようやく少し太陽がでてきて気温があがりましたけど、倉本さんは、そんなの関係なしに絶好調でしたからね」と言った。

現在、賞金ランキング11位。1067万949円の渡辺司にとっても、この優勝賞金額は、とても魅力的だ。一気にランキングトップに躍りでるチャンスがある。
「佐世保のときのアイアンの精度でショットが打てれば……今週もやれると思う」と、自分で反すうするように語った。日本プロシニアでは、プレーオフで敗退している悔しさがある。渡辺司が、明日、倉本に負けないぐらい饒舌になれば、きっとショットの精度は戻った証なのかも知れない。

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