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【シニアツアー賞金ランキングトップの奥田。シニアオープンも派手な幕開け】 |
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第1日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi |
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選手は、自己暗示をかけることがある。この日の奥田靖己は、スタート前に自分自身に言い聞かせた。
「ここは日本一遅いグリーンなんだ!」という自己暗示である。「速い速いと思っていたら打てないでしょう。特に、ここのグリーンは、ピンまで同じ距離を残しても、大ピンチのときもあるし、大チャンスのときもある。さらに速いと思ってしまうと打ち切れない。だから(距離を)合わせていく中でも、ビビらずに打たなければいけないし…そう思ったら、日本一遅いグリーンだと暗示かけたほうがいい」と語った。
出だし1番(パー5)は、イーグル逃しの1センチほどを入れてのバーディ。そして3番は6メートル。4番は、4メートル。さら
に6番は、50センチ。7番は、6メートル。8番は、12ヤードのチップイン。8番を終えて、パーが2ホール。残りがバーディの猛進撃だ。9番で、珍しく3パットのボギーとしたものの前半が、31。そして、後半も、12、15、18番とバーディをとって、64の8アンダーパー。
この日のペアリングが、奥田のほかに羽川豊、尾崎直道と3人とも過去の日本オープンのチャンピオン。さらにいえば、奥田が、現在シニア賞金ランキングでトップ。羽川が2位。そして尾崎が3位。奥田と羽川の賞金争いは、なんと3万2,648円差。さらに奥田と3位の尾崎の差は、16万8,095円。この大会の優勝賞金が1,600万円だから、一気に逆転できる。予想計算上では、賞金ランキング20位以内の選手が全員賞金王争いに加われるわけだ。
「そうなんですよ。それも解っています。そしてこれがメジャーだということも。なにもかも解っているんですけど、だからこそ、いつも以上に熱が入る。気持ちが逸る。そうすると息切れしちゃうでしょう。だから、メジャーだと思わないで、控えめにね…3歩引いたゴルフをしようと思っていたんです」と奥田らしい表現をする。
「3歩控えめにプレー」したら、このスコアだ。本人も「出来すぎ」を強調するけれど、どうしてどうして内心は、やる気満々と見た。奥田のゴルフは、いわば職人気質。本来ならば、硬いフェアウエイ。硬いグリーン。そういう「いちばん難しいところで、どう止めるかが、技のみせどころ」だといつも語っている。「いや、今回のセッティングは、うまくできていますよ。グリーンは、柔らかくて止まりやすいいから、ショットの計算はしやすいですけど、グリーンは速い。グリーン上で(精神的に)一度切れたら終わりというデリケートさがありますからね」と語った。
奥田の大好きな頭を駆使するゴルフ。追い詰められたメンタルを、うまくコントロールするゴルフのはじまりである。奥田にとって、この大会のオープニングは、9バーディ・1ボギーという派手な幕開けとなった。
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