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【通算10アンダーパーの奥田靖己は「その気になってはいかん」と手綱を絞る】 |
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第2日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi Kentaro Shiba |
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「今日は、行儀よく回りました」というのが、この日のラウンドを終えた奥田の第一声だった。どういうこと?
「早いスタートで気温が低く、ボールが思ったほど飛んでくれなかった。その距離感のずれが、グリーンで(ピンから)遠いところに乗る結果になりました。2パットでおさめるのに必死で、静かにパーを重ねることに専念しなければいけませんでした。ピンの比較的近くに乗っても、難しいラインばかりで、乗せてはいけないところにいくことが多かった。距離的にはバーディチャンスと思われるかもしれません。でも、狙っていったら、すぐに倍ぐらい転がってしまうような危険があった。本当のバーディチャンスは、(1パットを)狙ってもいい
エリアにしっかりと乗せなければ生まれません。これだけ勾配がきつくて速いグリーンではね。きょうは、そういうチャンスは、ほとんどありませんでした。だから、ガツガツいかずに流す感じというか、車の徐行運転というか、将棋でいうなら歩をつく感じで一歩一歩のゴルフをするしかなかったんです」。
このことを奥田は「行儀のよいゴルフ」という言葉で表現したのであった。10番ホールからスタートした前半は17番までじっとパーを続けた後、18番(パー5)でピン手前5メートルから「狙いにいったわけではない」というパットがカップに沈んで初バーディ。後半もまた5ホール連続でパーを重ねた。二つ目のバーディは6番ホールだった。サンドウェッジの第3打が1メートルについた。だが、下りのライン。「そっと打って」カップに流し込んだ。続く7番(パー3)は、スライスをかけて距離を合わせようとしたティーショットが曲がらずにグリーン左奥にはずれた。「逆芽のラフで、しかも、グリーンは池に向かって下りになっている状況でした。“ボギーで良し”としなければいけないところにいってしまったんです」。そして9番は「珍しく完璧なショット」でピン横50センチにつけ、バーディで締めくくった。3バーディ・1ボギーの70。スコアの動きも静かだった。
2位で迎えることになった週末のラウンドに向けても、奥田は静かな口調で「きっと、もっと勾配のきついところにピンが立つでしょうから、徐行運転を続けるしかないでしょうね。アクセルを吹かしたら空中分解するからね」。
ホールアウト後は、ドライビングレンジでショット調整。その後は、プロで構成するバンドの練習をしに、借りたスタジオへ向かった。サイドギターを担当する奥田は「シニアツアー最終戦の前夜祭でヘタな演奏を聴いていただくことになっているので、仲間と音合わせをしなければいけないんです」。
バンド練習には、気分転換の意味もあるようで近頃は車の中にゴルフバッグと愛用のギターを同居させているそうだ。
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