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JGA HOME
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| | | | 日本シニアオープンは、一般財団法人 上月財団の助成を受けています。 |
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【4位タイと健闘した田村尚之は「これでちょっと自信がつきました」】 |
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第4日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi Kentaro Shiba |
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アマチュアからプロに転向したものの、田村尚之は、シニアのルーキーシーズンを悩み続けてきた。生活の変化は覚悟していたものの、「この世界で自分はちゃんと生きていけるのだろうか。プロにはなったものの、生活のためには、ゴルフ以外のこともやらなければいけないのだろうか。そんなことを考えさせられて、不眠症になってしまったんです」。
本選手権前までシニアツアー5試合に出場して、獲得した賞金は152万9,285円。賞金シード圏も遠く、「来年はどうしようか。どうなるのか」頭の中は不安で一杯だったという。
そんな中で迎えた日本シニアオープンであった。第3ラウンドに65のラウンドベストスコアが出た。最終ラウ
ンドは1番こそバーディを奪ったものの、2番で3パット。続く3番も連続ボギーにした。さらに6番(パー5)では、第1打、2打とも計算通りのショットを放ったが、第3打地点にいってみると、ボールはディボットにすっぽりとはまっていた。ここからのショットは、バンカーにつかまってのボギー。田村の心は、折れそうになっていた。「きょうは、こんな日なのかな…。そう思いながら7番ティーインググラウンドに向かったのですが、最悪のライにはまったことで、悪いことは出尽くしたのではないか…と、そう考え直すことで気分を切り替えました。そこからボールも新しいのに替えて、仕切り直しました」。
バックナインは、別人のような展開で4バーディを奪って通算10アンダーパーでのホールアウト。最終18番(パー5)のバーディでは、小さくガッツポーズも見せた。
「後半は、いいゴルフができました。納得です。これで賞金シードも見えてきたので、ようやくしっかりと眠れそうです。シニアツアーには、最終戦まで出られるので、もうひと踏ん張り。そんな気力も湧いてきました。そうそう、今日はウーズナム選手と同じ組。日本オープンでは最終ラウンドにアダム・スコットと一緒でした。続けてのマスターズチャンピオンとのラウンドだったんですよね。明日からちょっと英会話を勉強したくもなりました」。
最後は、そんな冗談と笑いがでるほどの余裕が生まれていた。本選手権の4位タイ賞金は368万円。これを加えた田村の今季獲得賞金は520万9,285円となり、賞金ランキングで29位に浮上した。シードは30位まで。残り2試合。睡眠不足から解放された田村は、さらに上を目指す。
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