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Championship Report
競技報告
2014年度(第29回)アイゼンハワートロフィー 世界アマチュアゴルフチーム選手権
【世界との差を痛感させられた日本チーム】
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第4日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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入山コースで迎えた最終ラウンド。日本チームは小西健太と小浦和也がともに3アンダーパーの69をマークして、チームスコアを通算12アンダーパーまで伸ばしたが、前日よりもわずかに順位を上げただけで29位タイという結果に終わった。
小西は「パッティングのずれを修正できないまま4日間が過ぎ去ってしまいました」と、大会を振り返った。「ラインを読み切れなかったし、狙ったラインに乗せられなかったり、フラストレーションばかりが溜まる大会になってしまいました」。
ならば、もし、パッティングの調子がよかったら、どんな結果になっていたのだろう。「そうですね…連日アンダーパーをマーク出来ていたと思います。今日も69でしたが、内容的には5アンダーパーか6アンダーパーでホールアウトできたと思います。(スコアの)伸ばし合いになるコースで、日本チームの3人は、そういう流れを作り出せなかった。トップクラスのチーム、選手たちは、足踏みしたり、後退することなく、勢いに乗ったまま突っ走る。僕も含めて日本チームには、その能力がないっていうことですよね。口惜しいけど、それが現実だと思い知らされました」。
小西に続いてラウンドを終えた小木曽喬は、1アンダーパーの71(不採用スコア)は、ちょっと打ちのめされていた。第1、第2ラウンドとアメリカチームと同じ組でプレーしたことも影響していた。
「ショットもパットも、パワーもスピードも、全ての面で全然レベルが違いました。自分にとっては、初めての国際試合でしたが、口惜しいけれど自分のレベルを教えられました。特にレベルアップを図らなければならないのは、アイアンの飛距離アップとショット精度だと思いました。本当に悔しい結果に終わってしまいましたが、凄い経験をさせていただきました。2年後のメキシコでの世界アマチュアゴルフチーム選手権に絶対に出たい。レベルアップした自分を、2年後の大会舞台に立たせたい。打ちのめされましたが、同時に猛烈にやる気にさせてももらいました。もっともっと上を目指していかなければいけないと、痛感しました」。
日本チーム最後にホールアウトしたのは小浦だった。前日はオーバーパーのプレーに気分転換を図っていた。小浦が取り組んだのは、ショットでもパッティング練習でもなく、ウェイトトレーニングだった。「いつもどおりのことをやってもダメだと思って、筋力トレーニングをやりました。何か違うことをやらないと、悪い流れを断ち切れないような気がして…」
実は、小浦には密かに思っていたことがあったという。それは、コースが洋芝であることに深く関係する。「日本開催というアドバンテージはゼロに近いと思いました。洋芝のコースはランが少ないから、本当のキャリーボール勝負になる。パワー、スピードのある選手向きだな…って感じていました。それとラフからのショットがフライヤーにならないのですが、パワーのある人は、高い弾道でグリーンに止めてくる。パワー不足だと、ただ飛ばなくなるだけなんですよね。もっと海外の試合でもまれないと、経験不足がモロに出てしまうコースでした」。
29位タイは、日本チームにとってのワースト記録という結果での閉幕となった。堀田勝市キャプテンは「残念ながら、それが実力だったと言わざるをえません。選手の強化法はじめ、たくさん課題を与えられた試合でした」と今大会の日本チームを総括した。
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