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競技報告
【一昨年のリベンジを果たし、トップ通過を決めた梁津萬】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
梁津萬の全米オープンゴルフ選手権セクショナルクオリファイング(最終予選)は、苦い思い出とともにある。一昨年、レイク浜松カントリークラブで開催された最終予選で、梁は本選通過の4枠を争う5人のプレーオフに臨んだ梁は、2ホール目に梁が同伴競技者のパットのライン上にある自分のマークをずらし、それを元に戻さずに誤所からのプレー(規則20-7c)で規則16一般の罰で2罰を課せられ、本選出場権を逃した。

「あのプレーオフで負けた悔しさがあったので、是非、全米オープンに行きたかった」という梁だが、出だしで躓く。4番ホールでダブルボギーを叩いてしまう。しかし、全米オープンへの強い思いは挫けることなく、7、8番の連続バーディで前半をイーブンパーで終えると、残り9ホールは2度の連続バーディを決めて、4アンダーパーで第1ラウンドを終える。

「第1ラウンドを終えてリーダーボードを見たら、みんなスコアを伸ばしていなかったので、あと3つか4つ伸ばしたら、行けるかなと思った」と気合を入れてスタートした第2ラウンド。10番ホールからティーオフした梁は、16番でバーディを奪うも、残りはスコアカード通りのプレーで、スコアを伸ばせずに最後の9ホールを迎える。しかし、1番で起死回生のイーグルを奪って波に乗ると、6番から連続バーディで通算9アンダーパーまでスコアを伸ばした。それでも、「後半、スコアを意識しそうになって」と不安な気持ちにかられたようだが、「以前プレーオフで負けたことを思い出してプレーに集中した」とパーをセーブして、念願の全米オープンへの切符をトップで手中に収めた。

苦しい瞬間に気持ちを折らさずに済んだのは、一昨年の悔しさがあってのこと。今では、あの苦い思いでも笑顔で話せるまでになった。この2年間、悔しさを胸に練習を重ねてきた梁。「ほかの3つのメジャーは全て出場したことがあるので、これでメジャー全てに出場できる。全メジャー出場は、中国選手としては初めてのことなので、とてもうれしい」とはにかみながら胸を張る。中国選手のトップを走り続けてきた梁。

初めての全米オープンは、「テレビで見ただけですが、とてもタフ。ラフは深いし、フェアウェイは狭い。グリーンは固いし速い」と、メジャー屈指の厳しいセッティングに苦しい戦いも覚悟しているが、「エンジョイしてプレーしたい」と思いを馳せる。悔しさから歓喜を生んだ梁。全米オープンの苦しさから得るのは、果たして喜びだろうか。全米オープンでの梁のプレーに注目が集まる。

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