今季のツアーシードを失った宮里聖志が、復調の気配を見せた。「調子はずっと良くて。アイアンの精度がもうちょっとだったけれど、パッティングが良かった。そんなに調子が悪くない感じできていた」と、第1ラウンドを首位タイの5アンダーパーで終える。後半は9ホール目の18番ホールでダブルボギーもあったが、同伴競技者が第1ラウンドで棄権して1人きりのプレーも逆に「他人のプレーも見ず、自分のプレーに集中できていた。まだ、9ホール残っていたので、気持ちも前向きになれた」と、残りの9ホールで4バーディを奪う完璧なプレーを見せて、通算8アンダーパーでホールアウト。2位タイの好成績で、自身初の全米オープンの切符を手に入れた。今年の全米オープンの直後には、同じパインハーストNo2で全米女子オープンも開催される。それには、妹の宮里藍の出場も決定しており、兄妹揃ってのメジャー出場となる。しかし、世界屈指の難しさを誇る全米オープンに「全然イメージがないです。自分のことで一杯一杯なんで、たぶんそれどころじゃないですよね」と苦笑い。今季はチャレンジツアーを主戦場としているが、現在の状況も「2日間しかないので、全部攻めている。ドライバーでガンガンいっている。手ごたえはあるんですけど…」と、何かを掴みかけている様子。この苦境で得た経験は、攻めの姿勢の大切さ。全米オープンでは、「攻めていくゴルフ」で、一泡吹かせたいところだ。
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