昨日までの36ホール・ストロークプレーの結果、49位タイ62名のマッチプレー進出が決定。第3日の7時に残り2名の枠を争う18名の選手によるプレーオフが廣野ゴルフ倶楽部の16番と17番の繰り返しで行われた。その中には、ディフェンディングチャンピオンの小木曽喬、2014年日本学生ゴルフ選手権優勝の小西奨太の顔もあった。
16番に18名の選手が揃い、緊張の面持ちで4組に分かれてスタートした1ホール目。髙橋彗がただ一人バーディを奪って勝ち抜けを決める。結局、このホールでボギー以上を叩いた9名が姿を消すことになった。そのうちの1人が連覇の期待がかかった小木曽。小木曽は左ラフからの2打目をグリーン左
のバンカーに打ち込む。1.5メートルの下りフックラインを前に、3度スタンスを外して慎重に打ったパーパットは、ホールをすり抜けていった。「ボギーを叩いてしまったので、仕方ないです。自分の実力です…」絞り出すように言葉をつなぐ小木曽。「去年、日本アマに勝ってからこの1年、勝つことしか考えていなかったので、悔しいです」肩を落とす小木曽は、プレーオフ敗退が決まった後、クラブハウスに戻る長い道程で、大粒の悔し涙を流していた。
優勝候補の1人が姿を消したプレーオフは、その後も続く。2ホール、3ホールと2人ずつ減っていく選手は、4ホール目を終えてついに吉田好輝と石坂友宏の2人に絞られた。残り1名を争う2人のプレーオフは、終わりの見えない戦いとなった。石坂がパーをセーブすれば、吉田は思い切りの良いパッティングで2メートルほどのパーパットを入れ返す。3度目の17番ホールとなる6ホール目には、吉田が右バンカーからのアプローチを4メートルと寄せきれず大ピンチとなるも、これをしぶとく決めて見せた。
決着がついたのは、8ホール目。このホールでパーをセーブした吉田が、ボギーの石坂を下し、最後の1名に滑り込んだ。17番ホールのグリーン上で2人が健闘を称えあっていた時には、プレーオフ開始から3時間が経過していた。
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