2014年7月に韓国ナショナルチームメンバー入りをしてから、アジア競技大会やネイバーズトロフィーチーム選手権、オーストラリアンアマチュアに出場するなど中心選手として活躍するYoung-Woong Kim。初出場の本選手権でも1回戦で蓮見篤を9and8、2回戦は松原大輔を2and1で退け、大西魁斗との3回戦に駒を進めた。「今日はショットの調子は今一つでしたが、2回戦はショートゲームが良かった」と一抹の不安を抱えての3回戦は、8番を終えて4upとリードする。しかし、9番(パー5)でレイアップしたのにもかかわらず、3打目を寄せきれずにボギーを叩いて、一転、リズムを崩した。10番もボギーを叩いて、大西
に差を詰められたKimは、11番の大西のチップイン・バーディで完全に余裕を失ってしまった。「11番でチップインを決められて動揺してしまった…あそこで流れが変わってしまった」と、悔やむKim。ゴルフは如何に平常心でプレーできるかが勝負の一つでもあるが、心を乱したKimは17番で3パットのミスで大西に追いつかれると、最終18番をギブアップ。3回戦で廣野ゴルフ倶楽部を後にすることになってしまった。韓国ナショナルチームでは国際経験も多く積んできたkimだが、「じつはマッチプレーは初めてでした。正直、戸惑った面もあります。自分にはストロークプレーが向いているのかもしれません」と、マッチプレー特有の相手との心理戦で一歩遅れを取った形だった。
「廣野ゴルフ倶楽部、小野ゴルフ倶楽部ともコースセッティングは最高で、綺麗でコンディションも最高だった」と称賛するKim。だからこそ、「もう少しプレーしたかった。とても残念です」と、悔しがる。「来年も、韓国ナショナルチームで代表に選ばれれば、是非日本アマに出場したいです」Kimはリベンジを誓った。
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