大阪学院大学3年の同級生対決。石徳俊樹と亀代順哉は、石徳に軍配があがった。1番で石徳が獲り、4番で亀代が獲り返す。さらに6番、9番と亀代に獲られ2downで後半へと向かった。すると、10、11、12番と今度は石徳が獲って1up。試合は、そのまま15番まで動かない。16番で亀代が獲って、オールスクウェアとなり振り出しに戻った。
「いま思い返せば、10、11番と僕が長い距離のパッティングを入れて獲れたことがポイントだと思います。特に、10番は、僕が7メートル、相手が3メートル。僕が入れて、相手が外すという状態でした」と振り返る。勝負を決めた18番も、石徳はティショットがOBすれすれで出すだけ
という状況から4メートルの距離を沈めての勝利だった。
「ストロークプレーよりも、マッチプレー向きなんですね、きっと。僕のゴルフは荒れますから(笑)。ストロークだと挽回できなくても、マッチなら、そのホールだけの決着ですからね」と、まるで自分の中の暴れ馬を、もう一人の自分で操るようなゴルフなのだろう。
確かに昨年の大会も、準決勝まで進んで、比嘉一貴に敗れたものの4位になっている。同級生対決でも「いや、試合になったら相手が誰であろうが、関係ないですよ。切り替えられますからね」とマイペース。周囲がどうであれ動じることなくマイペースでプレーするタイプなのだが、これまでは暴れ馬を操りきれなくなるというシーンもあった。
自身をマッチプレータイプと言う石徳だが、今年のニュージーランドストロークプレー選手権では、優勝している。それが、この1年間で彼が成長した証なのだろう。
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