HOME
Championship [本選競技]
競技会トップ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
TV放映
フォトギャラリー
歴代優勝者
主な記録
本選競技日程
日本のスポーツを応援しよう・スポーツ振興基金
toto
Championship Reports
競技報告
【強豪Kimを逆転で下した大西が初のベスト8進出】
第4日 競技報告:三田村昌鳳 写真:Y.Watanabe
いま話題のIMGゴルフアカデミー所属の大西魁斗は、3年間、アカデミーで育っている。その大西が3回戦で強豪のYoung-Woong Kimと対戦した。2、4、6、7番とKimが奪って4down。普通ならここで焦るはずである。でも、大西のマインドは少し違っていた。
8番のティグランドに上がった時に、Kim がキャディと笑顔で会話をしていたのを見逃さなかった。「あ、油断しはじめたな。緩みが見えた」と思ったそうである。余裕の笑顔を見て焦りがさらに膨らむのではなく、相手の油断と察知するポジティブ思考である。その油断、緩みを大西は見逃がさず、まず9番を獲り返した。そして11、12番と獲り戻して1down
まで追い込んだ。相手の焦りを察知し大西は攻め方をもう一度、切り替えた。「まずはフェアウェイキープ。そしてパー狙いのゴルフにしたんです。相手が(1upしていても)ゲームの流れはこっちにある」という意識を持った。勝敗の流れを決定づけたのは、15番、パー5だった。Kimはティショットを3番ウッド。大西は、すかさずドライバー。Kimが、先にバーディを奪った。大西は、奥からのパッティングを入れ替えして、バーディ。そこを分けた。「この僕のバーディが、大きなダメージになったと思います。流れを相手に渡さずにできたので、16、17、18番と獲ることができました」大西は、1upでKimに勝った。

大西は、9歳の時に、母親と姉と一緒に米国カリフォルニアに渡った。そこで5年間過ごして、フロリダのIMGゴルフアカデミーに入校した。ちょうど今平周平とは、入れ違いの時期だという。現在、ゴルフアカデミーには日本人が10名弱いるという。大変なことは「毎日のようにあるテストです」と言った。勉強しないとテストでいい成績を残せない。それをこなしてゴルフのカリキュラムをこなすわけである。「だから結構、忙しいんですよ」と笑顔で語った。「たぶん、来年は、もっと日本人の生徒が増えるみたいですよ。でも、日本人同士でいる時間が多いと意味ないと思います。言葉にしてもそれでは覚えきれないでしょうしね」とアドバイスする。大西が日本アマに(関東アマを経て)挑戦したのは「アメリカでも、日本のナショナルアマは評価が高いんですよ。だから是非欲しいな、と(笑)」と屈託のない笑顔を見せた。準々決勝では、中学3年生の中島啓太と対戦する。

その他の記事はこちら
戻る