大利根中学校3年生の中島啓太が、3回戦でメダリストの阿久津未来也を4and3で下し、日本アマ初出場でベスト8入りを果たした。
中島は1回戦で日本大学4年の吉田心に2nad1で勝利をおさめ、続く3回戦も吉田と同じ日本大学3年の阿久津とのマッチアップ。本選手権の阿久津は、23年ぶりに廣野ゴルフ倶楽部のアマチュアコースレコードを更新する64をマークしてメダリストを獲得するなど絶好調。3回戦もバーディスタートの阿久津が1upとした。しかし、「周りの方から、阿久津さんは強いと聞かされていたので、阿久津さんについていって、良い流れになればいいなと思っていました」という中島が、直後の2番でバーディを奪
い返すと、4番で阿久津がバーディで再び1upとするも、中島の狙い通りの展開で、阿久津に食らいつく。勝負が動いたのは7番。このホールでバーディを奪った中島がオールスクウェアに戻すと、8番バーディ、9番は阿久津がボギー、10番も中島がバーディを奪い、4ホール連続で勝ちを収め3upと一気にリードを広げる。12番で阿久津が取り戻したものの、中学生らしからぬ冷静なプレーを続ける中島は、つけ入る隙を与えず、13、14番の連続バーディで4up。15番を両者パーで、4and3で中島が2マッチ連続で大学生を退けて、準々決勝進出を決めた。
「マッチプレーまで行くことが目標だったので、もう失うものはないと思って、全力でやって、粘り強くできました」と、強敵2人に勝利を収めた中島。メダリストとの対戦は「阿久津さんは表情もプレーのリズムも変わらない素晴らしい選手でした」と、勝利とともに得るものも大きかった。
昨年の中島は、同じクラブチームの先輩でもある篠優希のキャディとして日本アマの会場を訪れていた。あれから1年、選手として初出場でベスト8に「正直出来過ぎです」と、謙遜する。日々成長していく中島は、「どこまでいけるかわからないですけど…ここまで来たら最後まであきらめないでやっていきたい」と、右肩上がりの成長曲線にのって、頂上を目指す。
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