徳永圭太は1番をバーディで獲り、幸先のいいスタートを切った。ここまでの全マッチで1番ホールでバーディを奪っているので「得意としているホール」だった。このまま、いつものようにマッチを有利に進めていけるかと思ったが、今日は違った。
これまでは「ティーショットが飛ぶので、相手に先にプレッシャーをかけて」試合を有利に進めていたが、この日はティーショットが曲がり、プレッシャーをかけられなかった。坂本雄介に距離の長い2番から4番まで3ホール立て続けに獲られ、2ダウンと逆転されてしまった。「今日は相手に楽にプレーさせてしまった」と、その後はほとんど一方的な展開で、結局4and3で負けてしまう。
現在、大阪学院大3年で、準々決勝に進んだ石徳俊樹とは同級生。優勝候補と見られた1年先輩の長谷川祥平は前日の3回戦で敗退しており、大学としても勝ちあがりたいところだった。日本アマチュアランキングは現在78位なので「ここまで来たらもう1個勝ちたかった。アマチュアランキングを上げたい」という目標もあった。長谷川、小西奨太というランキング上位にいる先輩たちに「追いつき、追い越したい」と掲げる。
100回大会では1回戦で佐藤太地を4and3で破り、勢いに乗った。佐藤に勝ったのは「大きかった」という。ベスト8まで勝ち上がり、来年の日本アマの出場権を獲得した。「知らなかったんです。昨日言われて、すごくうれしいです」と喜ぶ。昨年の日本アマではクォリファイングラウンドを終了して15人によるプレーオフに残ったが、マッチプレーに進めなかった経験もあるだけに、シードはうれしい。大学生活もあと1年残しているので、まだチャンスがある。今後に期待したい。
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