2014年全米ミッドアマ勝者が、石徳俊樹を絶賛した。「いや、私は、いつもと同じようにプレーできたんだ。でも、それ以上に石徳がいいプレーをした。最後5ホールで4バーディだからね。自分のプレーには納得している。石徳が14、15、16、18番でバーディを獲り、最後の6ホールはすべて1パットと言う素晴らしいプレーだった。仕方がない。フーッ、でもとても疲れたよ」というほど、接戦だった。スタートからいきなり2upしたのはHarveyだった。が、石徳がすぐに獲り返す。獲られては、獲り返すという繰り返し。それでも前半でHarveyが2upで折り返した。Harveyの言うとおり、石徳の後半の鬩ぎ合いは凄まじかっ
た。そしてHarveyが1upで15番を終えて、16、18番と土壇場で石徳が素晴らしいゴルフを見せて準決勝へと駒を進めた。
Scott Harveyは、ババ・ワトソンと10歳からの友人だった。Harveyの父親は、Bill・Harveyと言ってアマチュア選手として300勝以上している殿堂入りの人物である。練習場を経営していて殿堂入りしているビニー・ジャイルスというアマチュアのグランドスラマーも、よくここで練習していたという。
10歳の頃から、フロリダに住む継父のところによく遊びに行った彼は、そこで同じ歳のババ・ワトソンと運命の出逢いをした。
一緒に練習をし、ラウンドしていたが、短いパー4で、Harveyはドライバー、9番アイアンで2オンしたそのホールで、ワトソンは、なんと2番アイアンでワンオンさせてしまったのである。その衝撃と同時に、Harveyは1度はミニツアーに挑戦したが断念し、不動産関連の仕事についたのである。「何で知っているの?10歳のときから25歳くらいまで。今は連絡をとっていない。「ババとは、10歳のときから25歳くらいまでちょくちょく連絡を取り合っていたけど、今は連絡をとっていないよ。彼は大きな存在になったからね(笑)」
昨年9月の全米ミッドアマに優勝し、今年のマスターズに招待された。「マスターズの練習日2日間は、父親の知人のベン・クレンショーと一緒にラウンドしました。それは最高の時間でしたね」残念ながら予選落ちしたけれど、彼の実績で全米ゴルフ協会は、今回の日本アマ出場の招待状を彼に渡したのである。
「すごくいい経験をさせて貰えましたよ。人々は優しいし、コースも素晴らしかった。廣野ゴルフ倶楽部は日本の中で1番のコースだと思う。選手も礼儀正しいし、マナーがとてもいいので、プレーしやすかった」と印象を語った。彼には、今年、大きな目標がある。「すぐに帰国してPorter CUP(7/29~8/1)、全米アマチュア(8/17~23)。全米アマでランキングを上げて、ウォーカーカップ(9/12~13)に出場したいんです」と抱負を語ってコースを去っていった。
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