石徳俊樹と坂本雄介のマッチアップとなった3位決定戦。台風11号の接近による強風の中で、静かな戦いが幕を開けた。先手を取ったのは石徳。坂本がティーショットを左バンカーに打ち込むミスでボギーを叩き、1upのリードを奪う。しかし、次のホールでは石徳がボギーでオールスクウェア。その後、5番、9番を石徳が取り、2upで前半を終える。後半もコースの木々を揺らす強風が、両者を翻弄。昨日の準々決勝まで戦った疲れもあって、石徳が「あまりいいゴルフではなかった。バーディを獲るより、パーを取りにいく内容だった」と言えば、坂本も「石徳選手も自分も調子が悪くて…。昨日のマッチで負けて、気持ちが切れてしまいました」と、難
しい試合展開となってしまった。10番で石徳が3upにリードを広げるも、11番でダブルボギー、12番ボギーを叩き、2ホール連続で落とし、試合はこう着状態に。両者必死でパーセーブを続けたものの、17番で坂本がボギーを叩き、石徳の3and1で勝利と言う結果となった。
昨年大会に続いて3位決定戦を戦った石徳は、「昨年は4位。今年は1つ順位を上げられたので良かったです。日本アマのモチベーションは、アジアンアマの出場を確実にすることでした。ランキングを上げるために頑張ってきたので、3位という成績は良かったです」とほっとした表情。今年、ニュージーランドストロークプレー選手権で優勝したものの、「日本アマは調子が悪かった。それでも、パットを入れてスコアをまとめる自分の持ち味を出すことが出来ました」と満足げに語った。
日本アマ2度目の出場で4位入賞の坂本も、同じく納得の表情だった。「今日は緊張感のある舞台で、楽しくプレーしようと思っていました。それが出来たと思います。悔しいという気持ちはもちろんありますが、悔いはないです。この日本アマで最後日まで残ることが出来、色々と学べることが多かった」と、疲れの中にも笑顔を見せた。
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