2015年度(第48回)日本女子オープンゴルフ選手権競技
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競技報告
【4位タイにつけた新垣は「100点です」と満足げ】
第1日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Y.Watanabe
本選手権が始まる直前の水曜日の練習日には「ぜんぜん調子が良くないんですよぉ」と言っていたアマチュアの新垣比菜が、18ホール終わってみれば、3バーディ・2ボギーの1アンダーパーで4位タイにつけた。

「ともかく調子が良くなかったので、1打1打に集中することだけしかできませんでした。自信がなくて自信がなくてすごく不安でしたから。逆にそれが、集中することしかできなくて、よかったのかも知れません」と語った。後半の終盤には雨。それまでは風。条件的には、午後スタート組の選手たちは、午前組に比べたら良くない。その中で1アンダーパーは素晴らしい。とりわけ最終18番(423ヤード、パー4)は、どの選手もパー
をとったらバーディの価値があると想定しているホールだ。そこできっちりとパーで収めた今日のゴルフ。本人は「100点です」と答えていた。

新垣は、宮里藍に憧れて8歳のときにゴルフを始めた。現在、沖縄県興南高校。16歳だ。もちろんジュニアとしての活躍は言うまでもなく、今年は、日本女子プロゴルフ協会の国内女子ステップアップツアーに出場し、開幕戦でいきなり優勝。今季、レギュラーツアーに5試合出場し、うち3試合で3連続のベスト10入り。これはアマチュア選手史上初の快挙だった。

1番(パー5)でバーディ。その後、9、14番のパー5もバーディと4つのパー5で3バーディを獲っている。中でも、14番(513ヤード)では、ドライバーを左バンカー、そこから8番アイアンで出して残り「160から170ヤード?」を5番アイアンで1.5メートルに寄せてのバーディ。「この5番アイアンは、思い通りでした」という。唯一、心残りは12番で70センチの距離を外してのボギー。実は、もうひとつボギーがある。7番(パー3)だ。ホールアウト後の囲み取材で各ホールの内訳を聞くのだが、7番だけが、どうしても思い出せない。何度か聞き返しても思い出せないというのも、めずらしい。

思えば、松山英樹が高校生時代に日本アマなどで、同じような情況だった。それだけ無我夢中なのか、大器の片鱗なのか、新垣の純粋さと素朴さが、より輝いて見えた。

出場しているアマチュア選手の中では、現在首位。2位には、昨年大会3位でローアマチュアを獲得した永井花奈が3打差。さらに4打差には、勝みなみがいる。ローアマチュア争いも目が離せない。

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