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【王者の風格を漂わせるユ ソヨン】 |
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第2日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Y.Watanabe |
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まさに王者の風格とは、ユ ソヨンのゴルフと思考なのだと思う。決して満足のいく内容ではなかった。ショットの感覚が、いつも通りとはいかずに戻っていない。「それを凌いでゴルフをするしかないでしょう。まずは、諦めないことだと思う。そして、オーバーパーをしないラウンドにしようという(歯止め)気持ち。イーブンパーなら十分だと思うこと」と心に決めたラウンドだった。
エビアン選手権のあと2週間の休暇をとった。クラブを一度も握らなかった。「かといって、長い間ゴルフをやってきているので、それが原因でショットが悪くなるということはないはずだけど、現実的に、そういう影響もあったかも知れません。でも、自分で、どう
修正すればいいのかわかっているので、明日からはしっかりとしたゴルフができると思う」と語った。
確かに、凌いだ1日だった。1番でバーディ。2番でボギー。そのあと8ホール連続してパーが続いた。戦う選手として、パーをずっと続けるプレーほど辛く、精神的な負担は大きい。いわば、無風、無呼吸、真空状態が続いているようなものだ。ボギーでも、バーディでも、少し空気が動くことによって、折れそうになる心に刺激を与えられる。それを表面的には、平然とやってのけられることが、強さの証明でもある。
スコアが動いたのは、11番だった。ようやく、待ちに待ったバーディがきた。しかし、その後に波に乗るゴルフができなかった。「昨日と違って、風もほとんどなくいい天気だったけれど、朝方までの雨でグリーンが少し重く、戸惑いながらプレーしていました。まあ、それよりも今日は、凌ぐ1日と思って、無理なことをしないでプレーしようと心がけたのですが、16、17番のボギーは、ちょっと悔しいですね」と語った。おそらく、ショットの調子以上に、2週間のブランクが、足取りを重くしたのかも知れない。
「(残り2日間は)もっと厳しいピンの位置になるでしょうから、無理なバーディよりも、まずボギーを叩かないゴルフですね。そして、どう修正すればいいか掴んでいるので、そこをしっかりと修正して臨みたいですね」と語るユ ソヨンの語り口調や態度に、さすが王者の風格を感じたのである。慌てない、焦らない。むしろ自分のペースを優勝争いの中心に置いて、周囲をコントロールしていきそうな気配を感じた。
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