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【2013年大会で終盤に自滅した自分へのリベンジを誓う菊地絵理香】 |
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第3日
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競技報告:塩原義雄 写真:Y.Watanabe |
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ムービングデーといわれる第3ラウンド。実際に大きくスコアを伸ばしたのは菊地絵理香ひとりだった。5アンダーパーの67。菊地以外でアンダーパーをマークしたのはチョン インジと大山志保両選手だけで、ともに1アンダーパーの71であった。菊地の67が、いかに飛び抜けたスコアであったか、それだけでわかろうというものだ。
「自分でもビックリです。スタート前は頑張って69を目指そうと目標を立てました。毎ホール難しいコースなので、66とか67といったビッグスコアは出ない。精一杯やって69だろうって思っていたんです。そのスコアなら最終ラウンドの優勝争いに加われるとも予想したので。まさか、67を出せるなんて…
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15番でのチップインパー |
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15番でパーセーブをしガッツポーズ |
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」
1番(パー5)は追い風でほとんどの選手がバーディ発進をしていた。イーグルをマークした選手もいる。菊地も2オンして2パット。楽々バーディに仕留めた。
ショットが冴えていた。パットも決まった。幸運にも恵まれた。5番(パー3)はピンまで2メートルにつけた。これは、ショットで決めたバーディだった。9番(パー5)は5メートルのフックラインを捻じ込んだ。ボギーなしの33で後半にターンしていった。10番ではバンカーショットを寄せ切れずにボギーを叩いたものの、菊地はつかんだ流れを離してしまうことはなかった。11番で4メートル、13番では8メートルのバーディパットが決まった。
迎えた15番ホールはピンチだった。第2打を大きくグリーン右奥にオーバーしてボールは深いラフに潜り込んで止まった。打ち上げになるアプローチショット。エッジからピンまでの距離が近く、しかもグリーンは下り傾斜になっていた。フワリと浮かせるロブショット。カラー部分に落下させるつもりが、わずかにショートして、エッジの一段と深いラフに潜ってしまった。ここから再度フワリと上げた。ボールはカラーに落ちてゆっくりと転がり、そのままホールに消えた。パーセーブであった。
「あれは、ラッキーというより技術といいたいところですが、カップインの結果は、やっぱり幸運だったですね」
16番(パー5)は第3打を1メートルに寄せた。これは、またショットで決めたバーディだった。続く17番(パー3)はグリーンをとらえたものの、カップまでは12メートル以上あった。
「全体的にはフックライン。しっかり距離を合わせて2パットのパーで最終ホールに向かう。そんなつもりでストロークしたら途中までフック。そこからスライスが入って最後がまたフック。入っちゃいました。はい、あれは自分で入れたというより、ラッキーでした。認めます」
最終18番では第2打が深いバンカーにつかまり、ボギーにしたが、これで7バーディ・2ボギーの67でのホールアウトとなった。そして、第3ラウンドが終わったときには、クラブハウスリーダーから、そのままトーナメントリーダーに浮上していた。
最終ラウンドは柏原明日架とともに最終組でプレーする。日本女子オープンでは2013年大会に次いで2度目の最終ラウンド最終組である。前回は、宮里美香とのラウンドで後半単独トップに立つシーンもあったが、16、17番の連続ボギーで再逆転され、敗れた。
「前回は、最終組よりも前で回りたいな…という気持ちの方が強かった。さらに、トップに立ったときに“え、(勝つのは)私でいいの?”なんてことも考えました。自分で自分を役者不足と思っていたんですよね」
今回は、4月にツアー初優勝も達成している。
「あのときよりも成長していることを確認するためにも最終ラウンド最終組でのプレーを願っていました。リベンジ? そうですね。あのときの自分にリベンジしたいと思います」
むき出しの思いと、前回にはなかった菊地の自信が、やりとりからも言葉からも伝わってきた。
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