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【室田淳は意外な展開で2オーバーパーと出遅れ】 |
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第1日
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競技報告:塩原義雄 写真:Gary Kobayashi |
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いきなり3連続バーディと絶好のスタートを切った室田淳。一気にリーダーボードの1番上にその名前がきたことで、練習グリーンでスタート前の最終チェックをしていた選手たちから声があがった。
「3連続バーディのスタートかよ。優勝候補の筆頭が飛び出していってしまったら、大会がつまらなくなってしまうんじゃないか」
「室田さんは、この風の中で、どこまでスコアを伸ばしていくのかな…」
「あいつが突っ走ったら、追いつけるやつはいないぞ」
こんな調子で、選手たちは、パッティング練習の手をしばし休めて、ボードを睨むように見続けていた。直後にボードの数字が替わっていった。3アンダーパーから2アンダーパーへ。そし
て2アンダーパーからイーブンパーへ。さらにイーブンパーから1オーバーパーに。急激な変動であった。3連続バーディの後は、急ブレーキというより、バックギアに入れてしまったかのような乱れようで崩れていった。4ホール目の13番(パー4)で2段グリーンの下の段からのファーストパットをショートさせ、残った1.5メートルほどのパーパットもはずしてのボギー。
「あれでリズムを自分で崩してっしまった」と室田。続く14番(パー5)では、第3打をグリーンオーバーさせた。風の読み違いだった。ボールは逆芽の深いラフ。しっかり打たなければならない状況だったが、強く入り過ぎた。ボールは、グリーンを縦断して反対側のラフにまで転がっていった。そこから寄せ切れず、パットも決まらずでダブルボギー。さらに15番でも第2打をグリーン左奥にはずして寄らず、入らずのボギー。これが、急転した内容であった。
その後は1バーディ・2ボギーでトータル2オーバーパーの74。「こういうこともあるって、受け入れるしかないよね。年齢とともに丸くなったと思うけど、さすがに自分が腹立たしい。でも、自分に腹を立てても、いいことはないから、今日のことは今日のこととして気持ちを切り替えて明日からのゴルフは仕切り直してやるだけ。どういう結果が待っているのか、楽しみにしたい」
このあたりの気持ちの切り替えが、室田のゴルフを支えるひとつの要因であろう。第2ラウンドには、また別の急変が待ち構えているのではあるまいか。
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