|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
JGA HOME
|
|
| | 日本シニアオープンは、一般財団法人 上月財団の助成を受けています。 |
|
|
|
|
|
|
|
【加瀬がトップに立った要因は「頑張るけれど入れ込み過ぎず」】 |
|
|
第1日
|
|
競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi Yoshitaka Watanabe |
|
|
頑張ろうという言葉は、日常でもよく使われる。でも、試合でなんとかいい結果、できれば優勝を目指して、頑張ろうという言葉を使い過ぎると、ときとして空回りしてしまう。「僕の場合、どうしても気合が入りすぎて空回りしちゃうんですよね(笑)。特に、今年は、僕たちのグループの室田(淳)さん、崎山(武志)と2人で7勝しているんですよね。だから僕も頑張ろうってやって、ファンケルの時みたいに空回りしちゃう。だから、今回は、少しそういう気持ちを抑えて、入れ込みすぎないように気をつけてやりました」と加瀬は語った。
雑草軍団と呼ばれる仲間たち。室田、崎山、そして加瀬、髙見和宏などが集まって共に練習したりのグループ
である。加瀬は、その中心的存在で、室田、崎山が今季、あわせて7勝しているので、どうしても勝ちたい気持ちが強すぎてしまうのだ。
「ファンケルのときも、初日から2打差といい位置でスタートして、チャンスがあったんですが、入れ込み過ぎて自分でゲームの流れを壊してしまったんです。僕は、(日本オープンの)小平(智)君のように、優勝宣言して、それをやってのけるというタイプじゃなく、むしろ、入れ込み過ぎを抑えながら、というタイプ。優勝宣言しちゃいたいですよね、そういう性格に憧れますよ(笑い」と、自身を分析してくれた。
加瀬は、10番からスタート。11番で、2.5メートルを沈めてバーディ。13番、ボギーのあと14、15番でバーディ。16番、ボギーのあと17、18番でバーディとし、5バーディ・2ボギーの3アンダーパーで折り返した。
さらに1番で2メートルを沈めてバーディ。そして迎えた13番(219ヤード/パー3)。
「右からのアゲインストだったんです。3番ユーティリティーを手にして、ドローボールで左側のピンに近づけようというイメージを描きました。うーん、210? いくつか、という距離感しかなかったんですけど、打った瞬間、出球の球筋も、イメージ通り、曲がっていくところも、思い描いたように飛んでいったんで、あ、いい感じだな、と思っていたんです。でも、入った瞬間は、見えていなかったんですよ(笑)。ただ、グリーン奥にいるギャラリーの皆さんが、バンザイして、入った入ったって(笑)。それでホールインワンだ、と。シニアツアーでは、初めてです。レギュラーでは、6回ぐらいかなぁ」と、自分では、ボールがカップに入ったシーンを見逃してのホールインワン。
そこで、6アンダーパー。さらに9番でもバーディを奪って、通算7アンダーパー、65で首位に立った。
加瀬は、穏やかにプレーをしようと心がけた。「これが結構難しいんですよね。頑張りたいという気持ちを、どこかで秘めながら、でも、入れ込みすぎずにね。それは、無茶はしないことじゃないのかなぁ」つい、入れ込みすぎると無茶な攻めをしがちだ。それを少し抑えてマネジメントすることで、心に、波風が立たなくなる。13、16番とそれぞれボギーのあとに、2連続バーディがとれたのが、その部分だ。ボギーを叩いたから、どうしても獲り返そうと思い込む。そうではなく「ずっとこのところパッティングのフィーリングも悪く無いんだから、その感触を忘れずにいけばいい」と言い聞かす。
「こういう精神状態でできると、いいですね。あとは、今日の修正点を直していけば……」優勝のチャンスがあると、言いたかったのかも知れないが、そこで言葉を呑んだ。修正点は「風が昨日の練習日と微妙に違っていて、例えば16番(パー3)の番手ミスがあったりで、その点をもういちどチェックします」と語った。
加瀬秀樹は、外側から見ていると、やっぱり優勝宣言しちゃいたいな、というムードが漂っていた。
|
|
その他の記事はこちら
|
戻る
|
|
|
|
|