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【2位タイの渡辺は「優勝の可能性に賭ける」】 |
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第3日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi Yoshitaka Watanabe |
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試合後の練習グリーン。そこに渡辺司、清水洋一、崎山武志がたむろして練習していた。そこに米山剛がやってくると、3人が、拍手で迎えた。「ナイスラウンド!」と讃えながら、渡辺司が一言大きな声で言った。「もう、君の時代だよ!」と。米山は、照れ笑いした。そんな「君の時代だよ」と言った張本人は、おそらく内心「まだまだ負けられないよ」という響きがあったのだろうと思う。
首位を走る平石が、通算8アンダーパー。3打差で、その米山と渡辺がいる。明日は、米山とは直接対決ではないが、最終組とその前で戦うことになる。
渡辺のゲームを振り返ってもらおう。「スコアは、いくつで終わっても、明日には繋げられるんだよねぇ
。2ボギー、1ダボ……こんなゴルフをしていちゃダメだよね」もちろんバーディもある。2、9、10、18番と4つのバーディも獲っているけれど、本人が深く脳裏に刻まれてしまっているのが、2ボギー、1ダブルボギーなのである。
「15番ホールのダブルボギーは、セカンド失敗で、ラフ。それでラフからライが悪かったんだよ。ショートして、4打目をチャックリして……下手の極みだよね」と呟く。渾身のショットは、18番だった。「ドライバーでホテルの建物の1ヤードぐらい(横をかすめて)ギリギリだったね。でも、あれを打ってフェアウエイの真ん中だったから、あれを打てなきゃダメなんだよね」と解説してくれた。18番は、例えればセントアンドリュースのオールドコースの17番のように、ホテルの建造物の上を横切るようなティショットがベストルートになる。窓は、防弾ガラス。建物のあちらこちらにボールが当たった痕跡がある。この大会でも、何人かの選手がホテルにぶつけた。
「グリーンに対してのプレーに自信がなくなってセカンドは、なるべく距離を残したくないんだよ。グリーンは日に日に固くなっているしね……」と攻めの気持ちと自信の無さが、表れていた。
「でも……まあ……。良くも悪くもパープレーで回れているんだから、良しとしないといけないですね。明日? もちろん(優勝)チャンスはあると思います。ある以上は、トライしますよ。みんながどうにかしたいタイトルですから、可能性に賭けて、気持ちを全開してやりたいと思います」と、渡辺も気力は満々だった。まだシニア新人たちには、負けないぞ、という表情が、そこにあった。
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