2015年度(第25回)日本シニアオープンゴルフ選手権競技
競技会トップ コース紹介 歴史・過去の大会 オープンへの道のり ギャラリー 協賛・役員 JGA HOME
sponsors
競技会トップ
フルリーダーボード
ホールバイホール
ホールサマリー
ホールロケーション
組合せ・スタート時刻
気象状況
競技報告
出場選手
競技概要
観戦案内
TV放映
フォトギャラリー
大会のみどころ
主な記録
本選競技日程
JGA HOME
一般財団法人上月財団
日本シニアオープンは、一般財団法人
上月財団の助成を受けています。
Championship Reports
競技報告
【シニアルーキー2位と健闘の米山剛は「13番の3パットで流れが変わってしまった」】
第4日 競技報告:三田村昌鳳    写真:Gary Kobayashi
Yoshitaka Watanabe
最終ホール。米山が、残り239ヤード。2オンを狙った。手にしたのは、5番ウッドだった。「手前から転がっていけば、ピンに近づくというイメージで打ちました。カップ手前、3メートル強でボールが止まった。そして、1打差で米山をリードしている平石の3打目になる。米山が、イーグルを奪えば、逆転優勝。平石には、まずはバーディを獲っておきたい。その3打目をカップの右淵からほんの15センチあたりにピタリと寄せた。「素晴らしいショットでしたよね。さすがです」と米山が称賛する。

二人でグリーンにあがっていくと、平石が「お先に」と言った。すかさず「それはないでしょう。ウイニングパットですよ」と米山が、声をかけた
。米山のイーグルパット。真剣な表情に変わったけれど、見た目はあっさりとアドレスし、ストロークした気がする。「あまり考えると、手が動かなくなると思ったんですよ」上り、ややスライスライン。「引っ掛けちゃいました」と、笑顔で話してくれた。
「僕は、もともと(レギュラー時代は)笑わないタイプでプレーしていたんですよ。でも、こうしてシニア入りして、ほんとにゴルフが楽しいと思えるようになりましたし、笑顔でプレーしたいと思って、そうするようにしたんです」と、語る。

通算5アンダーパーの2位タイでスタートした米山は、3番でボギーという苦しいスタートだった。同じく別の組で、首位を追う室田が、2バーディで、首位を脅かしている。米山が、圧巻のゴルフを見せてくれたのは、6番からの4連続バーディだった。一気に、波に乗って通算8アンダーパーと同じ最終組の平石、そして室田と並んで首位で、折り返した。
「流れが変わってしまった、といえば、やっぱり13番の3パットのボギーですね」そこでブレーキがかかったのかも知れない。

優勝した平石が、採取ホールで15センチのバーディパットを沈め、一方の米山は、3メートル強を2パットのバーディとして、結局、1打差で2位となった。
「やっぱり、優勝争いはいいですねぇ。(レギュラー時代以来)久しぶりに味わえました。シニア入りして、これからも、優勝争いができる位置で戦いたいですね。シニア入りして、こうやって優勝争い、できれば優勝を目指して、この5年間、スイング改造して頑張った甲斐があります。随所に、その成果がゲーム中にでていますから」と、米山は、自分の目標、夢への階段を一気に数段登った気分だっただろう。
「残り3試合あるんですよ。そこでも優勝争いができたらいいと思っています」シニアルーキー米山剛。またひとり存在感のある選手が、誕生した。


その他の記事はこちら
戻る