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【シニアルーキー2位と健闘の米山剛は「13番の3パットで流れが変わってしまった」】 |
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第4日
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競技報告:三田村昌鳳 写真:Gary Kobayashi Yoshitaka Watanabe |
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最終ホール。米山が、残り239ヤード。2オンを狙った。手にしたのは、5番ウッドだった。「手前から転がっていけば、ピンに近づくというイメージで打ちました。カップ手前、3メートル強でボールが止まった。そして、1打差で米山をリードしている平石の3打目になる。米山が、イーグルを奪えば、逆転優勝。平石には、まずはバーディを獲っておきたい。その3打目をカップの右淵からほんの15センチあたりにピタリと寄せた。「素晴らしいショットでしたよね。さすがです」と米山が称賛する。
二人でグリーンにあがっていくと、平石が「お先に」と言った。すかさず「それはないでしょう。ウイニングパットですよ」と米山が、声をかけた
。米山のイーグルパット。真剣な表情に変わったけれど、見た目はあっさりとアドレスし、ストロークした気がする。「あまり考えると、手が動かなくなると思ったんですよ」上り、ややスライスライン。「引っ掛けちゃいました」と、笑顔で話してくれた。
「僕は、もともと(レギュラー時代は)笑わないタイプでプレーしていたんですよ。でも、こうしてシニア入りして、ほんとにゴルフが楽しいと思えるようになりましたし、笑顔でプレーしたいと思って、そうするようにしたんです」と、語る。
通算5アンダーパーの2位タイでスタートした米山は、3番でボギーという苦しいスタートだった。同じく別の組で、首位を追う室田が、2バーディで、首位を脅かしている。米山が、圧巻のゴルフを見せてくれたのは、6番からの4連続バーディだった。一気に、波に乗って通算8アンダーパーと同じ最終組の平石、そして室田と並んで首位で、折り返した。
「流れが変わってしまった、といえば、やっぱり13番の3パットのボギーですね」そこでブレーキがかかったのかも知れない。
優勝した平石が、採取ホールで15センチのバーディパットを沈め、一方の米山は、3メートル強を2パットのバーディとして、結局、1打差で2位となった。
「やっぱり、優勝争いはいいですねぇ。(レギュラー時代以来)久しぶりに味わえました。シニア入りして、これからも、優勝争いができる位置で戦いたいですね。シニア入りして、こうやって優勝争い、できれば優勝を目指して、この5年間、スイング改造して頑張った甲斐があります。随所に、その成果がゲーム中にでていますから」と、米山は、自分の目標、夢への階段を一気に数段登った気分だっただろう。
「残り3試合あるんですよ。そこでも優勝争いができたらいいと思っています」シニアルーキー米山剛。またひとり存在感のある選手が、誕生した。
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