JOCジュニアオリンピックカップ大会 2016年度(第22回)日本ジュニアゴルフ選手権競技(男子15歳~17歳の部)は、いよいよ17日(水)から幕を開ける。今年は霞が関カンツリー倶楽部の東コースが改造工事中のため、男子が西コース(7,024ヤード パー71)で行われ、女子は隣の東京ゴルフ倶楽部で開催される。本部門にはシード選手に各地区のジュニアゴルフ選手権競技の上位選手を加えた117名の選手が出場する予定だ。その中で優勝候補の筆頭と目されるのが、金谷拓実(広島国際学院高3年)だ。
中学生のころから頭角を現し、日本タイトルを獲るのも時間の問題と思われていたが、なかなか思うようにはいかず、毎年上位に食い込むものの、優勝に手が届いていなかった。それが昨年3月の全国高等学校ゴルフ選手権春季大会で優勝し自信をつけると、7月の日本アマチュアゴルフ選手権競技をも史上最年少の17歳51日で制した。ついに実力者が覚醒を遂げたといえる。残る大きな日本タイトルは本大会だけだ。昨年は日本アマ、日本ジュニアの年間2冠を狙ったものの、優勝した篠優希と6打差の8位タイに終わった。今年は日本アマ連覇を目標に挙げていたが、3位タイに終わり、「勝つことの難しさを感じた」という。ただ「日本アマの時はパッティングの調子が良くなかった」と原因もつかめていたので、立ち直りも早かった。先週の全国高等学校ゴルフ選手権春季大会では最終日に66をマークして、見事な逆転優勝を飾っている。「調子は悪くない」と自分のゴルフに手ごたえを感じている。「残ったアマチュアのタイトルは日本ジュニアだけ。獲ることしか考えていない。自分のプレーができれば、結果もついてくる」と優勝にも自信を見せている。
その対抗馬として挙げられるのが池田悠希(秀岳館高1年)だ。男子12歳~14歳の部で2014年、2015年と連覇し、今年は進学して15歳~17歳の部で出場し、部門またぎの「3連覇」が期待される。西コースは「おととし回ったコースで、結構覚えていた。練習ラウンドは楽しく回れました。懐かしかった。今年はドライバーの調子がかみ合わなくてOBを打ったりして成績があまり良くないですが、調子は悪くない。ここはOBも少なく、ドライバーを思い切って打って行ける」と自信を持っている。「3連覇」は「調子も上がってきているので、本気で狙っていきたい」と表情も明るい。母校の秀岳館は甲子園でも活躍、この日も勝ち、ベスト8に進んだ。「野球部は学校では特別なので、うれしいですけど負けたくない。ゴルフ部もあるんだ」ということを自身の活躍で示したいところだ。
このほか、昨年日本アマベスト4の坂本雄介(埼玉栄高3年)、昨年の日本ジュニア2位の小斉平優和(日本ウエルネス高3年)などこの部門は激戦が予想される。はたして栄冠を手にするのはだれか?
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