本選手権5年振り2度目の出場の扇慶太朗(オーシャンパレス)が、3バーディ・1ボギーの70でまわり、通算3アンダーパーとし首位タイに浮上した。
この日、ショットの調子が今ひとつだったという扇。ティーショットでフェアウェイを捉える事ができず、ティフトンの混ざったラフからのセカンドショットはほとんどパーオンが出来ずに苦戦を強いられたと振り返る。アプローチとパターで、凌いでパーを積み重ねるラウンドとなったが、何より大きかったと話すのは11番ホール。ティーショットが大きく右に曲がり、池の方向へ行ったが、球は辛くもラフに止まる。このホールをパーにおさめたことで緊張からか体が動けていなかった事に気がつき、落ち着きを取り戻した。10番ホールからスタートした前半は1バーディ・ノーボギーの35で折り返すと、3番でボギーを打つが、5番で8メートル、7番ではチップインバーディを奪い後半も1アンダーパーとして70でホールアウト。庄司由と並びトップタイで第3ラウンドを迎える事となった。
最終ラウンド最終組でのプレーは「記憶にない」と話し、「プレッシャーはかかると思いますけど、気負わずやりたいです。ティーショットが鍵になってくると思います」と語った。
扇の戴冠がなれば、2007年大会の牛島中以来2人目の九州勢チャンピオン。日本シニアのタイトルを奪取した榎隆則に続くことができるか。
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