順位が幾度となく入れ替わるデッドヒートを制した庄司由(東千葉)。
首位タイでスタートした第3ラウンドは、「同組の中村選手が良いゴルフをしていたので、必死についていこうと思いました」と前半は1バーディ・2ボギーの37で折り返し、後半の11番と15番の2つのパー5でバーディ奪い、通算4アンダーパーとして迎えた17番。「これを入れなかったら負けると思った」と1.5メートルのパーパットを沈め、勝利を引き寄せた。出場選手の中で唯一3日間通じて、オーバーパーを打たず、初の日本タイトル制覇となった。
昨年、関東ミッドアマチュアゴルフ選手権と関東アマチュアゴルフ選手権の2冠を達成し、本選手権では5位タイ入
賞を果たすなど、今年の活躍を期待されていたが、オフから取り入れたトレーニングでゴルフの調子を落していたという庄司。3週間前からトレーニングを止め、球を打つことに専念したことでショットを調整できた結果を出す事ができた。
最後の表彰式には、いつも庄司と行動を共にしている、豊島豊と高橋雅也の姿があった。ともに本選手権の歴代のチャンピオンだが、普段凌ぎを削っている仲だ。この2人の前での優勝について聞くと、「まだまだ2人には、追いついていません。あの人達は日本オープンに出ていますから。ずっと目標は日本オープン出場です。出場しないと追いつけませんから」と庄司。悲願の日本オープン出場に向け、弾みをなる勝利となったに違いない。
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