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[国際競技]
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JGA National Team Official Supplier |
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国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。 |
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【第1ラウンドの出遅れが響いた日本チーム】 |
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大会直前に宮崎シーガイア・リゾートで本選手権に向けた事前合宿を行い、ガース・ジョーンズヘッドコーチからコースマネジメントなどのレクチャーを受け、優勝という高いモチベーションをもって臨んだ日本チームだったが、第1ラウンドの思わぬ出遅れを挽回しきれず、8位タイと厳しい結果に終わった。
第1ラウンドで10オーバーパーを叩いてしまった松原由美(大阪学院大学高校3年)は、「ヘッドコーチから、第1ラウンドを終えて、残りの2日間でトータル1アンダーパーを目指して頑張ろうと言われたことを思い出しました」と、話す。その言葉の通り、第2ラウンドはイーブンパー。そして迎えた最終ラウンドを迎えた。この日も松原はショットが不調。それでも、前半を2バーディ・1ボギーで凌ぐと、11番では8メートルの下りスライスラインを決め、最終ホールでも同じ距離のバーディパットをねじ込み、4バーディ・1ボギーの69をマークして、2日間で3アンダーパーとジョーンズヘッドコーチの言葉を守り、溜飲を下げた。「この2日間、ジョーンズヘッドコーチに言われた通りのスコアを出せたことには納得しています」と、笑顔の松原。ここ数年、ショットの不調に悩まされているが、「調子が悪い中でも、ミスをしても次のショットが打ちやすい場所に運ぶことが出来ました。ゲームプランが良くできたと思います」と、事前合宿で受けたジョーンズヘッドコーチの指導が少しずつ自分のものになっている実感を得ることが出来た。
勝みなみ(鹿児島高校3年)の最終ラウンドは、バーディとボギーが交互に訪れる出入りの激しいゴルフに終始した。スタート前のウォームアップでは、ショットを打つごとに首をかしげ、不安げな表情を見せていた勝。それでもスタートで3メートルの上りのストレートラインを決めてバーディを奪う。しかし、4番でボギー、5番でバーディ、6番でボギーとスコアが安定しない。後半、10、11番で連続ボギーを叩いて2オーバーパーまでスコアを落とした勝だが、ショットの調子は徐々に復調していると感じていた。それが結果として現れたのが、13番(パー3)。6番アイアンで放ったティーショットを2メートルにつけてバーディを奪うと、最終18番も6メートルの距離は残したものの、上り傾斜につけてバーディフィニッシュ。4バーディ・4ボギーのイーブンパーでホールアウトした。「ショットの精度は良くなりましたが、もったいないミスが多かった。2メートルぐらいのパットも決めきれずにボギーにしたり…最後は60台を出したかったのに」と、消化不良に終わった最終ラウンドを悔しげに振り返った。
初めてのクィーンシリキットカップで苦戦が続いている新垣比菜(興南高校3年)は、スタート前、「今日はスコアを出せるかも」と仄かな自信を感じていた。しかし、その自信とは裏腹に、アイアンショットが左右にばらけ、ボギーが先行してしまう。なかなかパーオンできない新垣は前半で4ボギーを叩いてしまう。後半に入って、ようやくショットの調子が戻り始めて、2バーディ・1ボギーとしたが、この日も75を叩き、チームに貢献することが出来なかった。
今年9月にメキシコで開催される世界女子アマチュアゴルフチーム選手権に向けて、多くの課題が明らかになった日本チームだが、一方で、選手たちにとっては収穫もあっただろう。ジョーンズヘッドコーチは、「最終ラウンドだけのスコアを見れば、日本チームは3位の成績です。この順位は、日本チームが本来いるべき位置だと思います。8位タイという結果は、第1ラウンドの出遅れに尽きます。世界大会、さらにはプロになっても、スタートで躓くことは致命的です。厳しい結果から、選手たちがそれを学び、この原因を分析して、それを繰り返さないための練習を積んでいかなければなりません。選手たちは、自分たちの調子がその日1日の中でも変わっていくことを改めて実感したでしょうし、その対応策の為に、事前のコースチェックの重要さを身に染みたことと思います。結果的には、不本意な順位に終わってしまいましたが、選手たちがこの試合で感じたことは、決して少なくありません」と、選手たちへの期待の言葉を残した。それに応えることが出来るか否かは、3選手にかかっている。
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